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June 05, 2007

著作権非親告罪化などは目的が問題なのではなく業界が萎縮するのが問題なのだ

 最近立て続けに決まりつつある一連の著作権の規制の強化を巡って、陰謀論だ、杞憂だと姦しいことになっている。それにしても奇妙なのは規制の強化だ心配だと言う人に対し、単なる「海賊版対策」や「違法ダウンロード対策」だから心配ないと言う人たちが根拠を啓蒙する姿勢が見られない事である。
 いくつかのBlogを見てみても「誰かきちんとすごーーく基礎みたいなことを啓蒙したらいいんじゃないかみたいな。」とか「モノの判断がつかない馬鹿が煽られる良くあるタイプのネット芸術が織り成す一風景」とか揶揄するだけで具体的な啓蒙や説明は書かれていない。これでは単なる優越感ゲームだろう。

 まあ別に今回の著作権周りの話しが陰謀なのかはどうでも良い。それよりもこの法律がきちんと運用されたにせよ、業界が確実に萎縮するのが問題なのだ。見せしめを狙って厳しく取り締まってもどうせやる人間は海賊版や違法ダウンロードをし続けるだろうし、むしろネットオンライン書店やら虎の穴やらがトラブルを避けて流通を止めてしまえば、それで同人業界は壊滅だ。そこまで行かないにせよ自主規制がまかり通ってしまったら、結局はそれが「ルール」になってしまうだろう。そうした自主規制がルールになってしまった例としては音楽の引用で「歌詞については1小節以内、2、楽曲は半分以内」というのがあり、今ではさらに極端に歌謡曲などの歌詞を著作物に使うときは、一部であってもJASRACの許諾が必要だと思われている始末である。(注)

 最後に美味いまとめが「たけくまメモ」のコメント欄にあったのでそれを引いてまとめとしよう。

 警察の狙いは厳しい取り締まりではなく、 いわゆる黙許状態に持って行きたいのだと 思います。厳密に法を照らせば違法なんだが、 いろいろな事情を勘案して警察が黙認している 状態。  この状態は警察にとって一番美味しい状態なんです。警察のさじ加減一つで取り締まれたり、 業界に自主団体を作らせたりできる。 日本の法律がやたらとハッキリしないのは 警察が黙許という美味しい利権を手放したくないからです。

注:参考Link「歌詞の『引用』について

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