次回参議院選挙で政権交代のミスリードをする人たち
昨日のネタ絡みでちょっと参議院選挙の話題が出たついでに補足しておくことにする。
まず意外に知られてないようなので驚いたが、今回の参議院選挙は直接国政に結びつくものではない。
例え参議院で過半数を得たとしても「衆議院優越」の原則により内閣総理大臣の決定権は衆議院にあるからだ。また法案に関しても例え衆議院が反対しても再度、衆議院で賛成すれば成立するので、これも参議院の優越は関係ない。極端な言い方をしてしまうと参議院の過半数を得ても得られるのは時間稼ぎだけと言うわけだ。
それどころか恐らく今回の選挙で与党が過半数を取れなかった場合、雪齋こと櫻田 淳氏の6/19のBlogによれば与党は参議院の弱体化を計る手があるという。確かに先程書いたシステムを見れば分かるように、例え過半数を握っても参議院は衆議院の決定を覆せないのだから、自民党が公明党と結託して参院の選挙制度改革法案を出してくれば参議院の「影響力」などいくらでも削げる訳だ。また自民は民主党内部からの寝返り候補を出そうと工作を進めていると言われている。そんなわけで今回の選挙で例え野党が勝ったとしても、野党の影響力拡大のハードルは低くない。それどころか影響力を強めることさえなかなか難しい事なのである。
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