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July 05, 2007

中国・朝鮮に核で完全勝利するとどうなるか

 久間防衛省長官の「原爆しょうがない」発言の余韻も冷め切らない昨今だが、今月の雑誌「軍事研究 2007年7月号」に核に関する興味深い記事が載っていた。
 それは仮に日本が核武装を完了した状態で、中国・北朝鮮との核戦争で完璧な勝利を収めたらどうなるかと言うものである。結果は意外なものだった。これにより中国及び北朝鮮の核基地は反撃するまもなく全滅し、日本には一発のミサイルも飛んでこないと言うのに、広島・長崎型原爆の700倍にも及ぶ死の灰が偏西風に乗って本州・四国・九州に降り注ぎ、日本海の海産物は全滅し本土の農作物は全て汚染し、さらには原爆症患者が大量発生して政治・行政・民政・国防各機能は麻痺して社会不安が発生し国家は機能不全に陥ると言うのである。
 確かに今でも中国の黄砂や光化学スモッグが日本に来て問題になっているのだから、核攻撃を行えば死の灰が来ても何らおかしくないのは当然だ。しかも広大な中国の核施設を全滅させるために必要な核戦力は1000キロトン級MIRVもしくはIRBM288発が必要になるそうなので(なお広島型原爆は1.5キロトン)、それによる死の灰も膨大なものになるのはやむを得ない。
 こうしてみると日本の核武装は例え技術・コスト・政治的問題が解決したとしても非常に難しい事が解るだろう。具体的な資料などは記事中にあるので、興味のある人はぜひ検証して見て欲しい。

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日本の自前核兵器整備に関する議論に対し、専門家としてその各種コスト*1とリスクを提示した上で、かかるコストの膨大さに比して見合うものではないという部分は理解できる。 『今後の防衛力整備は大陸攻撃用の核武装よりも先端技術が支える通常戦力の充実に向ける方が望ま... [Read More]

Tracked on July 11, 2007 at 01:39 AM

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