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August 28, 2007

最近の賃貸物件事情のメモ

 前にも書いたように今住んでいる築50年の家もとうとう取り壊されることになってしまった。そんな訳でこの前の休みに大家さんの所に何時までいられるか聞きに行ったのだが、何故かそのまま拉致されて(笑)住宅メーカーのショールーム巡りをやってきた。
 どうやら私が昔インテリアの仕事をやっていて、今も施工写真などの仕事をしている事から、(建て直しの)アドバイザーとして白羽の矢が立ったらしい。まあ話しだけ聞くと災難みたいだが、こちらもいろんな物件を見たり住宅の話しを聞くのは好きなので、結構面白い午後だった。

 それにしても興味深いのはそのときハウスメーカーさんから聞いた、最近の賃貸・建て売り建築事情や今流行の素材や仕上げ変遷である。面白かったのでざっと覚えている限りを下に箇条書きで書き出してみたい。


・今回のハウスメーカーの戦略は一言で言えば以下のようなものである。つまり、建物の面積を(もう1社の案よりさらに)減らして、思い切って2階を1ルームにして仕切りを無くす代わりに、建具などを可能な限り高級な素材にして高い賃料でも成り立つ物件にすると言うものだ。もう1社はファミリー向けの割とオーソドックスな案を出しているのに対し、こちらは思い切って高給取りのシングルやディンクスなどをターゲットにしたプランになっている。

・この戦略は悪くはない。同じ条件でダンピング競争をしても消耗し合うだけだからだ。
しかしこうしたニッチなターゲットを相手に出来る理由は実はもう一つあり、このハウスメーカーは不動産部門を持っているので各地域のターゲットをある程度想定出来るからでもある。特にそれを実感したのは、その高級な素材やデザインの基準が徹底したマーケティングの手法に基づいている事だろう。こうした人気のある物件情報や顧客の好みは不動産部門からフィールドバックされたものだそうだ。

・ちなみに今回取り入れられていたポイントとなる要素は以下のようなものがある。
1.ペアガラスを使った窓(ちゃんと建具の色は内側がシルバー(アルミ)になっていて、外は人気のある任意の色をチョイスする)
2.対面キッチン
3.フローリングの床材などは可能な限り、賃貸物件用でなく、一般住宅向けのグレードの高いものを使用する
4.階壁は相変わらずタイル張りが一番人気があるものの、さすがに予算や施工の手間でそれは使えないので代わりに高級タイル張り風外壁材(しかしいつの間にかこんなのが出てるらしい)を使って仕上げるようになっている。

 またそのほかにも興味深かった話しとしては以下のようなものがあった。


1.最近の世相の影響かセキュリティに関する意識が高くなり、再び1Fにも雨戸を付ける物件が増えつつある。同様に侵入口になったり、子供が隙間から落ちる危険性を防ぐため、ベランダは柵などで覆うのではなく完全に壁面で覆われたものが主流。また外側も壁を伝って上れないようにとっかかりとなる出っ張りや飾りは嫌われる。

2.1と同様の理由で室内の階段も隙間のある柵などでなく、壁面で区切られているものが主流。

3.賃貸でも火災報知器が取り付けられるのが普通になった。これって建築基準法が改正されたからだろうか?

4.20万円代〜(!)と言う価格の新築高級賃貸一戸建ての需要があり、ちゃんと入居者が入っているとの事(実際の物件も見せてもらった)。かたやそこから急行で一駅離れた駅では家賃一万の物件さえあると言うのに、日本は確実に2極化し始めているのだろうか。

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