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September 19, 2007

実はごね得ではないアメリカ社会

 最近は世知辛くなったのか、些細なことでもクレームを付け自分の非は決して認めない人が増えてきたように感じられる。いわゆるクレーマーと言うやつで、これもごね徳な世の中になりつつあると言う意識が広がっているのだろう。
 ところで意外に思うかも知れないが、あらゆる事で日本の先を行くアメリカではこうしたクレーマーは存在しないと言ったら驚くだろうか。マクドナルドでコーヒーをこぼした事から安全管理がなってないとマクドナルドを訴えて大金を得たり、都市伝説ではあるがネコを乾かすために電子レンジに入れたのを、説明書にネコを入れてはいけないとは書いてなかったと訴えるアメリカではあるが、決してごね得な社会では無いのである。
 にわかには信じがたい話しだがこれにはちゃんとした理由がある。アメリカのプラザホテルで10年間働いた体験を書いた奥谷啓介氏の「プラザでの10年間」によると、アメリカでは徹底した訴訟社会である為にクレームを付ける方も受ける方も法律意識を常識として持っている必要があるからだと言う。つまりどんなクレームであっても最終的には裁判で決着をつけるので、法律を知っているかいないかが大事だというわけだ。つまり先に上げたような一見荒唐無稽なクレームであっても、法律的な落ち度が無くこれで裁判に勝てる見込みがある「正当な」クレームだと言う訳である。逆に言えば日本の感覚でどんなに正しいと思っても法律の穴にはまってしまえば意味はない。それどころか逆に罪を問われて取り返しの付かない事になるかも知れないのだ。

 こうしてみると今のごね得社会は案外過渡的なものかも知れないと言う気もする。確実にグローバル化しその中でも特にアメリカ化が進む日本もまた確実に訴訟社会化して行くからだ。そして残念ながらこれまでの「モラル」や「道徳」と言ったものが形骸化する中で社会の秩序を守るためにはあらゆる人が「法律に従って」白黒付ける社会を受け入れるしか無いのかも知れない。

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