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September 03, 2007

第三の仕事場

 先月のNHKビジネス英会話で「第三の仕事場」が流行りつつあると言うネタをやっていた。何でも全国(米)の労働人口のおよそ1/5もの人が仕事場以外の場所で働くようになり、そのうちの何割かは喫茶店などのいわゆる第三の仕事場で働いているというのだ。
 もちろんビジネス英会話のテーマは英語学習であってそこで取り上げられている事が正しいとは限らない。しかし英語講座と言うことで縛りがないせいなのか、この講座のテーマは結構鋭い内容をさりげなく取り上げているので侮れないのである。例えば今、問題になりつつある医者不足問題なども、少し前までは厚生労働省の公式発表が「医者は不足しているのではない、偏在しているのだ」と言い続けていたせいもあって、どこのメディアも取り上げようとしなかったのに、しっかり講座の中では話題に取り上げていた事がある。
 まあそんなわけで、今回のテーマ「第三の職場」に関しても単なる話題ではなく、ある程度定着するのではないだろうか。日本では未だに在宅勤務を正式に取り入れる所でさえなかなか無い状態だが(そのくせ過大なノルマを押しつけて持ち帰り残業をしたあげく、Winnyで流出と言うケースが後を絶たないのがお笑いだが)、アメリカでは既に次の段階に行っていると言うわけである。
 テキストではモバイル環境の発達で、どこでも仕事が出来るようになったのと、日本と同様に子供や配偶者の喧噪を逃れるのが大きな理由に挙げられていたが、日本で仮に在宅勤務が広がればアメリカ以上のモバイル大国でしかも家に仕事場どころか自分の机さえ持っていないお父さんが大半な事を考えると、結構「第三の仕事場」への道は早そうだ。そういえば私がよく利用する喫茶店も、学生から年配の人まで多くの人が本やノートパソコンを持ち込んで居座っているが、もう既に「第三の仕事場」はこの国でも流行っているのかも知れない。

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