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September 30, 2007

ロシア語機械翻訳の話し

 機械翻訳と言うとあてにならないものと言う印象があるが、これは「英語-日本語」の翻訳結果を思い浮かべる人が多いからだろう。だが機械翻訳も得意不得意があって、文法などの共通項が多い言語だとかなり正確な翻訳結果を返してくる。例えば韓国語は日本語に近い文法を持つおかげで機械翻訳の精度も高く、機械翻訳を通してチャットが出来る程である。

 「英語-ロシア語」の機械翻訳も精度が高いことで有名だ。だがそれは文法が近いからではなくもっと特殊な事情が絡んでいる。
 50年代にスプートニクショックなどでソ連の宇宙・軍事技術にショックを受けたアメリカは積極的にソ連の学術論文を初めとした文献を大量に収集する事を始めたが、そのときのネックが「ロシア語→英語」の翻訳のコストであった。そのためアメリカの機械翻訳は最初から「ロシア語-英語」間に集中し、最初の取り組みである1954年のジョージータウンIBMの実験を初めとして多くの研究はこの2言語間の翻訳に割かれることになったのである(参照)。
おかげで現在「ロシア語-英語」間は文法的にはそれ程近くないにもかかわらず、かなりの精度で翻訳されるところまで達している。その精度は非常に高く、翻訳会社によっては下訳としてそのサービスを提供している程なのだ。
 そんな訳でもし手っ取り早くロシア語の文章の意味を知りたいときは「ロシア語-英語」の機械翻訳を使うのがいいだろう。ちなみにロシア語の素養も無さそうなサイトが突然ロシアの情報を載せた場合、大抵はどこかにあった英語訳のサイトを参照にしたか、もしくはこの方法によるものである。

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Comments

それはいい話ですね。私は日中機械翻訳をよく使っていますが、高電社のエンジンにしても、クロスランゲージ
(かつてのL&Hの技術を吸収した会社)にしても精度は
低いですね。ただよいのは以前よりも値段が落ちてきていること。日中機械翻訳についてはmixiの日記に発表した物があるのでそのうち手を入れてブログで公表しようかなぁ。

Posted by: ひどらじん | October 02, 2007 at 07:09 PM

ひどらじんさんこんにちは。
日中機械翻訳の情報、ありがとうございます。こうした情報はやはり使っている人の話じゃないと分からないですよね。
もし機械翻訳の件を公表する際は教務があるのでこちらにも教えてください。

Posted by: doku(fukuma) | October 02, 2007 at 11:16 PM

手を入れてブログに書きました。よろしく拝見
なされてください。

Posted by: ひどらじん | October 08, 2007 at 12:00 PM

こんにちは。
検索でこのブログに辿り着きました。
なぜかトラックバックが正常に飛ばせなかったので、このコメントにて記事引用させて頂きましたことのご報告とさせてくださいませ。

Posted by: franc-tireur | December 06, 2007 at 06:21 PM

franc-tireur さんコメントありがとうございます。
トラックバックですが、一時結構スパムに悩まされた事もあってセキュリティレベルの設定を上げたところ、こんどは時々反映されなくなっているようです。(すいません)

Posted by: doku(fukuma) | December 07, 2007 at 09:51 AM

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