再び自転車を復活させる
ほぼ10年ぐらいのスパンで私は自転車にはまるようで、最初は大学時代にツーリングで奥多摩に行き、次は日常の長い足として電車でちょっと移動する範囲なら皆自転車で移動する生活を送っていた。そんな日常の足と化した自転車ではあるが、ある日よせばいいのに酒を飲んだ帰りに乗って自爆事故を起こし怖くなってすっかり乗らなくなっていたのである。
そんな自分だが今年の人間ドックの結果で、僅か1年足らずで6kg以上も体重が増えたのにショックを受けて再び自転車を復活させた。とはいえすっかり怠け者になったせいもあり、忙しいのを口実にいつ乗らなくなってもおかしくない。おまけに最近の本格的ロードは技術進歩のおかげで性能が向上したのはいいものの、それに合わせて値段も向上した上に、どうにもデザインが気に入らない。合理的な理由によるものとは分かっていても、長年すり込まれたかつての自転車のイメージと言うのは簡単にはぬぐい去れないものなのだ。
そんな理由もあって、新しい自転車は安価でクラッシックな外見のピストもしくはトラックレーサーと呼ばれるペダルと後輪がダイレクトに連動する、いわゆる競輪選手が使っているタイプのものを購入する事にした。しかし運が良いのか悪いのか、かつては安いことが取り柄だったこの自転車はいつの間にかブームになって偉く値段が上がっているらしい。おまけにブームにありがちな事として古くからの自転車乗り(主にロード乗り)には評判が悪く(注)。2chでは日々バトルと罵倒がくり広がれているらしい。まあ路上で迷惑行為をしない限りは別に誰がどう乗ろうが別に構わないのだが、困ったのは自転車の入手先だ。なにせヤフオクでは信じられないぼったくりが横行してるし、比較的価格の安定している市販車も軒並み品薄になっていて、いつ手に入れられるか分からないありさまだったからだ。
結局、Fujiトラックと言う人気のない車種を選ぶことで何とか自転車は手に入れたものの、それでも納期の遅れからは逃れきれず、しかも引っ越し騒動が起きたせいで、結局自転車を乗れるようになったのは思い立った時から半年近くも経った頃だった。
とは言え用意は全て調った。おまけに気候も悪くない。後は挫折することが無い事を祈りつつトレーニングを始める事にしよう。
注:一部でブレーキを取り付けずに乗る連中がいる(道交法違反)と言う事情もある。
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