ロシアの冬をなめてはいけない(ウラジオストック・ハバロフスク旅行記5)
凍てつくアムール川
ウラジオストック州議会議事堂を革命広場から見る
一応片言のロシア語が話せるとはいえ初めてのロシアである。しかもソ連時代のイメージがよっぽど悪かったせいなのか、それともソ連崩壊時のごたごたのニュースのインパクトが強かったのか、ロシアへ行く前に散々周りに脅かされたので、今回はおとなしく日本語ガイド付きの市内観光を組んでみた。市内観光には2コースあり一つは徒歩でもう一つは車を使うものがあり、当然ながら値段の安い徒歩コースを頼んでいたのだが、何故か車のコースになっている。もちろん確認の連絡も無しである。
だが初日にホテルを出ただけでこれが向こうのポカではなく、当然の配慮だった事を実感した。そう、理由はもちろん寒さである。あらかじめ十分な対策をしていたつもりでも、やはり旅行者には寒すぎた。特に2日目のハバロフスクはウラジオストックよりも更に寒いこともあり、わずか数百メートルでも車が恋しくなるのである。
以前、TVで最も寒い街ヤクーツクを行くと言うのがあり、旅行者が自信満々で最新のハイテク防寒具を披露したところ「お前ヤクーツクの冬をなめてるだろ」と言われたエピソードがあったのだが、きっと今回も「この日本人旅行者ロシアの冬をなめてるな」と言ったやり取りが旅行会社で交わされたに違いない。
それでもガイドの人によると、真冬で路面が凍り付き車が坂を登れなくなると(ウラジオストック・ハバロフスク共に坂の多い街なのだ)皆、徒歩で移動するというから驚きだ。
だがまだこの時点ではまだ私はロシアの冬の真の恐ろしさを知なかった。それどころか「覚悟したより暖かいじゃん」とタカをくくっていたのであるが、後でその恐ろしさの片鱗を痛感することになるのである。
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