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February 22, 2008

ワーキングプアー問題を考える人々は先例となる医療政策を注視せよ

 再び医療崩壊ネタ。まあ、いよいよ今年から医療崩壊も本格的になってくるだろうから、必然的に話題になることも多くなるだろう。それにしてもマスコミはこれまで散々医者叩きをしておきながらいざ医者が足りなくなると、今度は「モンスターペイシェント」などと患者に責任を転嫁したり、開業医と勤務医の給料や労働条件の違いをあげて「開業医が勤務医を手助けすればいい」などといったりするのにはあきれてしまう。福島大野病院事件で散々煽って地域の産科医の崩壊を招いたり、原因は医者不足にあるにもかかわらずそれには触れずに「急患たらいまわし」などと言っていたマスコミが医療崩壊の戦犯の一人なのは言うまでもないだろう。
 前置きがながくなったが、ようやく最近になって医療崩壊が本格的に話題になり、いろんな対策が検討されるようになってきた。医療崩壊問題の中心はこれまで厚生労働省が「医者は足りている」(本当の目的は高年齢化による医療費の削減)と言う方針の下せっせと医者と医療費を減らしてきたことによる、現場の疲弊にあるのだから、構造的にはワーキングプアー問題に似ている点がある(手取りは確かに比較にならないが求められる成果にたいして、必要な予算と人手が圧倒的に足りない点は同じだろう)。ワーキングプアー問題と違うのは代わりの補充がいくらでも効く一般労働者ではなく、代替が効かない専門職である医者が対象だと言う点だが、これも少子化で若年年齢が減るにつれて普通の労働者も足りなくなってきているので、状況は似てくるに違いない。
 そんなわけで日本の労働問題の今後を占うためにも、医療崩壊に対する対策がどう取られるかは注目に値するだろう。これで現場に人と金が補充される方向になるのか、あるいは何らかの強制手段で無理矢理働くようにし向けるのかである。そしてもし後者の方法がとられるならいよいよ日本は奴隷制がまかり通る救いようのない国になるに違いない。

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Posted by: 都筑てんが | February 22, 2008 at 12:22 PM

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