ロシア語電子辞書を購入した
以前取り上げたカシオのEX-wordの追加ソフトとして発売されたロシア語の電子辞書を購入してみたので簡単なインプレを書いてみたい。
買ったのはコンサイス露和事典とコンサイス和露事典そしてロシア語自由自在の入ったメモリーカード版である。そもそもCD-ROM版はMacintoshでは使えないのでこちらを選ばざる得ないのだ。それにしても驚くのはメモリーカードの小ささだ。小指の頭ぐらいの大きさで本当にここに辞書2冊と会話集そして音声までもが入っているとは信じがたい。しかし技術の進歩はすばらしく、ここに全データーが入っている上に、心配していたアクセス速度も全く気にならないものだった。
さて気になる使い勝手であるが、元がちゃんとした紙の辞書だけあって語彙で困ることはない。候補となる訳語も一字一字入力した時点でリアルタイムに表示されるし、ネイティブの発音までも聞けるようになっている。だがこれは電子辞書の構造から仕方ないのかも知れないが、スペルがうろ覚えの語や格変化で語尾が変化している語を調べるのは(紙の辞書に比べると)めんどくさい。もちろん電子辞書らしくワイルドカードなどが使えたり、類似する語の候補を出してはくれるのだが、それでも紙の辞書のように目を前後の単語を探すほどには簡単に探せないのだ。まあこれは電子辞書一般に言える問題で仕方がない事だろう。たロシア語のように語尾変化によって「てにをは」を表している語の場合、ある程度語尾変化の仕組みを知らないと単語を引くことすら出来なくなるのは辛いところだ。
単語の入力に関してはEX-wordの伝統どおり、キーボードからもソフトキーボードからも手書き入力にも対応している。とは言えロシア語を母語としない私のような人間が手書き入力を試みると、筆順が違うせいなのかなかなか認識してくれなかった。やはりここは他の言語のように最初から辞書がインストールされ、キートップにアルファベットが印刷された正規対応版が出て欲しいところである。
いろいろと書いてみたがそれでも他に選択肢が無いのが実情だ。そうした中でロシア語の辞書を出してくれたカシオには感謝しなくてはいけないだろう。
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