入手困難な高級酒が手にはいるようになった訳
最近、日本酒からウイスキー・ワインはてはウオッカまで、これまで名前だけは知れ渡っているものの一部の高級レストランや料亭でしか口にすることが出来なかったお酒が一般の酒屋でも手に入るようになってきた。
特にそれを実感したのは「黒龍」と言う有名な、しかし入手困難な日本酒が近所のスーパーのお酒売り場に置いてあった事である。かつてこの酒は一部の契約店にしか卸さない事で有名で、飲みたければそうした契約店でしかも小売りしてくれる店を見つけ出すか、このお酒が置いてある飲み屋に行くしかなかったのだ。
なんでも飲食関係に明るい知り合いの話を総合すると、一般の酒屋やスーパーで見かけるようになった理由は最近の不景気にあるらしい。つまり高級レストランや料理屋であまり客が高い酒を頼まなくなったので、その分一般に流れるようになったというのである。さらにウイスキーやワインなどの洋酒ではこれに加えて円高が味方をしてこれまでより安く輸入できるようになったという事情もある。しかも景気が悪いとはいえ、全世界レベルでは日本は比較的ましなので(海外で売れない分)余計に日本に入ってくると言う事情もある。
そんな訳でこの全世界的な不景気でろくな話を聞かないが、せめてこうしたささやかな恩恵を楽しみたいと思っている。
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