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June 25, 2009

一人暮らしに憧れていた頃

 首都圏に住み八王子の大学に通っていた当時の自分にとって一人暮らしは憧れだった。今になって思えば別に憧れるものでもないのだが、当時の若者にとって親元から独立して一人暮らしをすることは、とっても格好よくそして「自由」な事だったのだ。
 しかし冷静に考えてみれば大学生はもちろんのこと、まだ給料の安い新入社員が実家から通えるにも関わらず家を出るのはばかげてる。そんな事もあって当時の自分は丁度話題になっていた都築響一の「TOKYO STYLE」をぱらぱらと眺めながら、まだ実現することもない一人暮らしを夢見ていた。そのせいもあるのだろう。今でも自分の一人暮らしのイメージは「TOKYO STYLE」やその後の「賃貸宇宙」で書かれているような、住居に特にお金をかけずに心地よい部屋で暮らしながら自分の好きなことをめざしているイメージなのだ。
 あれから10年以上が過ぎ、気がつけば自分も一人で暮らしている。元々インテリアデザインの仕事をしていたこともあり、何回か部屋を取材されたこともある。だが時々、今の生活は当時の憧れを実現できたのだろうかと思うときもある。確かに部屋は快適で見た目も決して悪くはない。だが当時思い描いていたような自分の好きなことをして(もしくは目指して)暮らしているのだろうか。
 もちろん好きなことをして暮らすというのはそれほど簡単なものではない。だが結構いい大人でも大病から生還すると皆口を揃えて言うではないか。「人生は限られているから、残りの時間は自分のやりたいことを優先したい」と。
 幸か不幸か仕事が減った今、やるべき仕事の方向も変えようと思えば変えられる。自分ももう一回当時の一人暮らしのイメージを思い返してみたいと思う。

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