在宅勤務して気づいた事など
実は昔から在宅勤務は憧れだった。そう思ってフリーランスになったのだが、何故か仕事の多くは相手先の会社に出向する事が多く、たまにある別の仕事も撮影などで現場に詰めなければ話にならず、意外と家で働く機会はないものだ。
だが幸か不幸かメインの仕事が無くなって、しょうがないので家で小さな案件をやっている。そして改めて気づいたのだが想像していたよりも在宅の仕事は大変だ。確かに通勤の手間もなく、スケジュールも自分で自由にコントロール出来るのだが、いかんせんその分怠けるのも自由なわけで、相当自己管理が出来ないとついつい駄目なリズムになってしまう。それと別に家でちゃんと働いている訳だから問題ないはずなのだが、どうも世間の人はそう思ってくれないのも気に入らない。おそらくこれももっと都心の方ならば大して気にならないのだろうが、今いる住宅街のど真ん中ともなると昼間はすっかり子供や母親あるいは定年退職した人しかいなくなるせいで外を歩くのも気が引ける。
それとこれは別に在宅勤務に限らないが、やはり一日中家にいるとどうも体調が悪くなってくるようだ。どうやらこれは運動不足とは別らしく、ちゃんと毎朝ローラー台でトレーニングしていてもやっぱりなんとなく具合が悪い。そういえば書籍「国家の罠」の中で佐藤優氏が(たとえ規則正しい健康的な生活を強要されていても)長期間独房に入れられると拘禁症候群が出てくる話を書いていたが、やはり本質的には人間は狭い場所に一人で閉じ込められるのに耐えられるようには出来てないのだろう。
そういう意味では強毒型の新型インフルエンザの蔓延では一月以上も家に籠城することが勧められていたが果たして本当に出来るだろうか。いや、そんなifの話ではなく私を含めて一人暮らしの人間が歳を取れば嫌でも家で籠もりっきりの生活が見えてくる。
そういう意味では一人暮らしの生活も将来を見据えていつかは考え直さないといけないのかも知れない。
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