昨夜見た夢のメモ
昨夜見た夢があまりにリアルかつストーリーもしっかりした映画のような話だったのでメモ。しかしこうして書いてみると、どっかで見たストーリーや設定が山のように使われているのが笑ってしまう。
最初はバイオハザード風のゲームをプレイしているつもりだった。なにせ初代バイオハザードのように巨大スーパーマーケットの中なのに、梱包用機器や空き缶プレス機などを使ってゾンビどもと戦っている男を操作していたからだ。しかし気がつくと操作している男は消え、自分がその男に成り代わっていたのだ。舞台は映画「ゾンビ」のような巨大スーパーマーケット、既に街はゾンビの手に落ち私たち生き残った数人の男女は店の商品を食いつなぎ長期戦を覚悟してた。だがゾンビと言っても映画に出てくるような鈍重なタイプではなく、バイオハザードや平井和正の小説「ゾンビー・ハンター」に出てくるような母体を遙かに上回る体力とそれなりの知性を持つタイプだから侮れない。
だが奇妙なことに私たちはその中でも一部のゾンビ達と共存関係を築いていた。スーパー内のゾンビの大半は倒したものの、私たちはどうしても元は子供達だったゾンビを殺すことが出来ず、また彼らも直接は私たちを襲わなかったからである。そしてゾンビ化して知力が衰えた元子ども達の代わりに頭を使って倉庫を開けて、残された食料を共に食べて過ごしていたのである。
しかしその奇妙な平和も長くは続かなかった。近くにある動物園や軍など元々高い戦闘力を持った生き物を母体にしたゾンビがこちらに迫っている事が判ったからだ。鋼鉄のシャッターも彼らの前には紙切れのように破られるのは明らかだ。私たちは運搬用のリフトなどの軽車両にありったけの荷物を載せてスーパーを脱出するしかなかったのだ。その頃には少しずつ知性を取り戻し元の子供に戻りつつあったゾンビの子供も置いていくしか無かった。彼らに同胞を大事にする習性があるかは判らないが、自分たちですら生きて脱出出来るか判らないのに、他の事など構っているゆとりなどはなかったのである。
脱出は車両の大きさから1〜2名単位でばらばらに行くことになった。エンストはもちろん、途中のちょっとした減速でも命取りになりかねない。漫画「BM」の中でバイクや車両で脱出するシーンがあるが、まさにそんな状況で私たちは脱出した。結局目的地の南の地(マイアミだろうか)にたどり着けたのは数人に満たなかった。だがここまではまだゾンビの汚染は広まってないはずなのだ。
たどり着いた村で私たちを迎えてくれた初老の老人は、だがさりげなく恐ろしい事を口にした。「いま一緒に暮らしている妻はゾンビなのだ」と。恐怖と混乱に駆られた私たちの前に現れた男の妻は一見普通の人間のようだった。だがよく見るととがった犬歯など異形な形態に変化する兆候が見て取れた。だが彼女の口ぶりは全く普通の人間と同じだった。そして彼女の口から今回の争乱の驚くべき真相が明かされたのだった。ゾンビ化のプロセスの最終段階は元の知性を取り戻し、身体能力の改善だけが残るのにそれを理解できなかった人間達が虐殺をしていたのだと。確かに言われてみればその兆候は見えていた、あのスーパーの子供達こそその変化のプロセスの証だっただ。そして私たちのグループのヒロインの娘もまた最初からゾンビだったのだった。「これまで黙ってだましていてごめんね」それが彼女の台詞だった。
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