鶯谷の信濃路で飲み食いする
ここのところすっかり「せんべろ」(千円でべろべろになるまで酔える)路線にはまっている。今回はそんな訳で鶯谷の信濃路を攻略した。
ここは24時間営業・年中無休と言うどこの居酒屋チェーン店だよと言う営業形態ながら、その手の店にありがちな何となく掃除が行き届いてないような感じや、チェーン店風な感じは全くなく、典型的な大衆食堂兼居酒屋の風格なのが素晴らしい。もちろんこれはほめ言葉だが、逆にこうした雰囲気が苦手は人にとってはホテル街で有名な鶯谷と言うロケーションもあって入るのは抵抗があるかも知れない。しかし意外にも客層は常連客が仕切っているわけでもなく、女性がいないわけでもない(今回は若い女性は見なかったが…)。ある意味お客さんも含めてまさに「大衆的」とも言えるだろう。
肝心のお酒と料理の方だが、こちらはコストパフォーマンスから言えば個人的には最上位を争うレベルに値する。もちろん値段から言って高級料理があるわけでも珍味が置いてあるわけでもなく、具の少ない懐かしい味のするある意味ありふれたカレーや、コロッケ、ハムカツなど定番の居酒屋メニューが中心ではあるが、驚くのはそのボリュームと値段である。単純にメニューの値段から言えばこれより安い店はあるものの、概して高めの(それでも500円を超えるものはまず無い)ものはボリュームが多く、ボリューム当たりのパフォーマンスは最高だ。おかげでかなりの大食いの我々も珍しく最後はギブアップ気味になってしまった。ちなみにこれはお酒にも当てはまり、ホッピーなどは通常ホッピー5に対し焼酎1の割合で割るものが、この店では焼酎5に対しホッピー1の割合で出てくるのだ。写真のジョッキに入っているのがそれで、おかげでホッピーを入れても入れても透明のままでわずか3杯でお酒に強い私もかなりせんべろ状態になってしまった。正に恐るべきお店である。
あと特筆すべきは際限なく増え続けるメニューの数だろう。聞くところによるとこの多くは働いている店員(多くは中国系)のまかないをたまたま出したところ好評でそのままメニューに加えられたものだそうだが、これこそが正しい外国人労働者との共存の仕方ではないだろうか。そのせいもあってこの店の中華料理のメニューは結構本格的で美味しいものがそろっているので、そちらも試してみることをお勧めする。
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