日暮里の豊田屋に行く
またもせんべろ路線で日暮里の「豊田屋」に行く。とはいえここはこれまでのせんべろ(千円でべろべろになるまで酔える)店とはちょっと違う。メニューを見れば判るのだが、劇的に安い訳ではないからだ。しかし、頼んでみると何故この店がせんべろ店に挙げられたのか納得する。とにかく圧倒的にコストパフォーマンスがいいのだ。例えば鰺差しなら驚くほど生きが良く、盛りつけた後にもぴくぴくと身が動いている。よく料理漫画では活きの良さを表すネタとして書かれるが、本当に動いているのを見たのはこの店が初めてだ。
そんな訳でこの店、全てのメニューが圧倒的に美味いのだ。揚げ出し豆腐はいまそこで揚げたてのものが出てくるし、魚貝類はとにかく鮮度がめちゃくちゃ良い。なるほどよく見ると店の奥の生けすには魚がいる。たいして多くの魚がいるわけでは無いものの、これが逆に魚を弱らせず鮮度が高い理由だろう。
良い素材をきちんと料理する分、確かに注文から料理が出るまで若干時間がかかるが、それをさしおいても素晴らしい店には違いない。
そしてこの旨さとボリュームから考えれば、会計の時に「確かにこの店はせんべろだ」と誰もが納得することだろう。
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