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February 26, 2010

これからの仕事と生活を考える手がかりとしてのメモ

 大げさなタイトルだが単なる覚え書き。とはいえこのテーマは結論が出ないだけで結構真剣に考えている事でもある。

話題の書「FREE」より

14 フリーはクオリティを犠牲にして、アマチュアの肩を持ちプロを排除する

 ニュースサイトの「ハフィントン・ポスト」が台頭して、人々がコンテンツを無料で提供するようになったことと、プロのジャーナリストが失業し、消えていっていることが同時に起きているのは偶然ではない。
—アンドリュー・キーン
 「グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?」の著者
 中略 プロのジャーナリストが自分たちの仕事がなくなっていくのを見るはめになるのは、彼らの雇い主が、潤沢な情報の世界で彼らに新しい役割を見つけることができないからだ。全般的に新聞はそうだと言える。おそらく新聞は音楽レーベルと同じように劇的に再構築されなければならない業界だ。『ニューヨーク・タイムズ』や『ウォールストリート・ジャーナル』などの一流紙は少し規模が小さくなり、その下の各紙は激減するだろう。
 だが、血の粛清のあとには、プロのジャーナリストに新しい役割が待っているはずだ。参加資格が必要だった伝統的メディアの範囲を超えてジャーナリズムの世界で活躍できるプロは、減るどころかますます増えるだろう。それでも報酬はかなり減るので、専業ではなくなるかもしれない。職業としてのジャーナリズムが、副業としてのジャーナリズムと共存するようになるのだ。一方で、別のプロはその能力を使ってライターではなく編集者兼コーチとなり、アマチュアが自分たちのコミュニティ内で活躍できるように教育して組織していくかもしれない。そうなればフリーが広がっても、金銭以外の報酬のために記事を書くアマチュアを指導することで、プロはお金をもらえる。したがって、フリーはプロのジャーナリストの敵にはならず、むしろ救いの手になるのだ。

マスメディアの崩壊後に開ける世界 | mammo.tvより
Q:これからの時代生活基盤を築く上で求められる能力を高める方法ついて
A:佐々木 俊尚

ひとりで生きて行くことを覚悟することです。そこで重要なのが、セルフブランディングです。セルフブランディングとは、「自分は何ができるのか」を打ち出すことですが、それは必ずしもスーパースターのような能力ではなく、「こういう分野の仕事ができます」と伝えることでいい。
伝達方法も、ソーシャルメディアを駆使し、発信していくことで一緒に仕事のできる人との関係を構築する。そこではオンラインとオフラインでのコミュニケーション能力が問われるでしょう。
最終的には社会はフリーランス化していき、中世のギルドみたいに業種ごとに仲間ができて、そこで情報交換して仕事を探すようになり、何かのプロジェクトがあったときにみんなで集まって、終わったら解散して利益を分かち合う。それが数十年後には、普通になっていくと思います。
07 経済成長すれば、財政も年金も心配なくなるの?:日経ビジネスオンラインより
前略 飯田 そうそう。だから払わない人が増えるけど、仕組みとしては破綻はしてないですよね。僕は、日本国民のほとんど、というかかなりの人数が無年金者になってしまったら、それは国がやる年金事業として破綻していると思うんですよ。ところが「いや、払わなかった人には年金をあげないんだから破綻しないよ」という意見がある。しかし、加入者が激減して、無年金者が増えるというのは年金システムとして破綻だと思うんですよね。
—— ああ、そうか。仮に加入者が日本中に2人しかいなくて、1人が1人にずっと払われているんだったら、それは仕組みとしては破綻してない、支払い不能にはなっていない。でも制度として見たら完全に破綻しています、と。
飯田 政府が年金をやる理由は、老後の生活原資を補償するためですよね。ところが、未納が増えたら「未納のやつには払わないからいいんだ」と言い始めたら、何で公的に年金が必要なんですかと、企業がやればいいじゃない、ということになる。政府がやっている意味がまるでなくなっちゃうんですよね。
中略
荻上 ただ、実は日本には非常に便利な、かつ危険な言葉がありますね。「非国民」という、国民としての権利をリストラするような言葉、国民の範囲を恣意的に切断する操作です。「貧困なやつは甘えた非国民で、ケアしなくていい」ということにして、社会問題のプライオリティを下げるための「物語」。難題を不可視化できる合理化作業。こうした除外の言葉は、今のように逃げ場がない状況では非常に機能してしまう。そういった点も含め、一刻も早く「再生」の一歩を踏み出す必要があるとも思うんですよ。

 確定申告のため書類を整理したところ、昨年度の収入が300万を切っていた身としてはこれからどうするかは深刻な問題だ。最後の記事にあるようにこの国では社会保障は当てにならなそうだし、結局は上の2つの記事にあるように食っていける繋がりのあるコミュニティを見つけ出すか、作り出してその中で生きていくしかないのだろうか。考えてないでそろそろ行動しないとまずいと思うのだが、未だに方向と手法が見えずにいる。

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