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February 24, 2010

貧困大国(アメリカ)の真実。今月のクーリエ・ジャポンの記事を読む

Courrier065m_2 今月のCOURRiER(クーリエ・ジャポン)が面白い。いや正確には読み応えがあると書くべきだろう。なにせ今回の特集は「貧困大国(アメリカ)の真実」と釘売って、パート2まで出て多くの書店で平積みされている堤 未果氏の編集責任でアメリカの貧困問題を特集し、更に彼女の本の内容を検証する形でニューヨークタイムズやワシントンポストなどの記事を取り上げている。
 その内容は衝撃的だ。増え続けるフードスタンプ受給者(その割合で色分けされたアメリカの地図は受給者が増えすぎて真っ赤だ!)、医療崩壊の現実(高額な民間保険が中心で、中産階級でも病気をすれば破産一直線と言う実情)、学生が借金漬けになる教育システム(既にリーズナブルな教育サービスはほとんど無い)、刑務所ビジネスが引き起こすもの(民営化刑務所により利益が追求された結果、囚人を安い労働力として酷使しているシステムになっている)。
 これを読むと外からのイメージとは違い、アメリカはまさに崩壊の道を歩んでいる印象を受ける。しかも記事を読めばわかるがこれはバイアスのかかった記事ではなく、ちゃんとニューヨークタイムズやワシントンポストの記事からも検証できる事実なのだ。
 他の特集も「ガラパゴス化する日本」や森巣 博氏の「越境者的ニッポン」で日本の自殺者が3万人より増えない不自然さを検証するなど、ため息だらけの記事が続くが、しかしこれが今の世界の現状なのだろう。

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Comments

 こんにちは。dokuさんの記事に触発されてクーリエ・ジャポン3月号を購入して読んでみました。
 アメリカの医療保険の問題、フードスタンプ受給者の急増、学資ローンの利率や授業料の急上昇、刑務所ビジネスなど衝撃的な記事ばかりでした。
 アメリカの政府保証の学生ローンの金利は6.8~8.5%ということですが、日本で主流の日本学生支援機構の奨学金は0.7%~1.9%程度、日本政策金融公庫の教育一般貸付の利率は2.65%であり、日本と比べるととても高いことがわかります。
 また、刑務所がビジネスになり証券化して投資の対象になっているのがなんとも・・・。受刑者を更正させるためのコストが削られ、さらに受刑者に借金を負わせて出所させる。当然に再犯率が高くなり、刑務所の需要が増えていくということになり、刑務所ビジネスが拡大する。ひどい話です。
 しかし堤氏が指摘している通り、日本も同じ道を歩んでいるのでしょう。日本の未来も考えさせられる良い特集でした。
 他にもおもしろい記事がたくさんあって読み応えがありますね!これで680円は安い!と思います。良い雑誌を紹介して頂いてありがとうございました。
 

Posted by: kebiisi | March 03, 2010 at 07:28 PM

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