誤解ハンターの報われない戦い
Twitterをやっていてマイナーなジャンルや専門的なジャンルの人が嘆いている事の一つに、世間では明らかな間違いや誤解が大手を振って横行している事がある。しかもちょっと調べれば判るはずなのに、多くの人がそうした誤解や間違いを元に意見を言ったり、無邪気に他人に広めたりするのである。
ただネットの普及によりこうした誤解が広まる早さも広まったが、逆にそれを正す機会も増えてきた。そして多くのジャンルでプロアマ問わない専門家達がこうした誤解を解くために「誤解ハンター」として戦い続けている。自分もいくつかのジャンルで同じ事をしてきたこともあるからこうした気持ちはよく判る。
だが最近はこうした戦いは報われない気がしてならないのだ。なぜなら当然、意見を言われた方は当然ながら面食らう。大抵は悪気があって言っている訳ではないので「あっ、よく判らないけどそうなんですか。ただそう聞いたから言っただけでも駄目ですか? ごめんなさい。」とその場は収まったように見える。だが多くの場合、言われた方はその内容を調べる気もないし、単にうるさそうな人が来たから黙っとこうと思っただけで、理解を得たかは怪しいものなのだ。そして言われた方ではこうしたテーマは「文句を付けられそうな話題」にタグ付けされる。そしてその後は単に面倒を避けるため、そのテーマ自体を話さなくなるのである。
本当は彼らに判るように優しく解説してあげるのが一番なのだろうけど、難しいことを興味のない人に教えるのはとても難しいものなのだ。かくして多くのジャンル(軍事・医療・科学etc)が語られなくなってしまうのである。
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