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June 30, 2010

日本の団塊ジュニアが再起不能世代と呼ばれる日

 不思議と日本で広まりそうで広まらない言葉に再起不能世代と言う用語がある。これは適当にこの場で思いついた言葉ではなく、幾つかの国で社会問題化しつつある世代を指し示して使われた用語なのだ。そして文字通り見捨てられた世代を指し示す言葉として主にソ連崩壊後の年金生活者世代やイランイラク戦争でちょうど徴兵された世代を指して使われたのである。

 例えばロシアの場合、ソ連時代は曲がりなりにも支給されていた年金はソ連崩壊後は延配が当たり前になった上に、年2600%と言う凄まじいインフレで紙くず同然になってしまった。当然、これでは生活できる訳はなく多くの老人は働けるものは再び働き、家族がいればその支えで何とか生活を成り立たせた訳だが、身寄りのない老人はそうはいかない。こうした人々は物乞いに転落し多くの人が命を落とすことになったのである。

 イランの場合はちょうどイラン・イラク戦争で徴兵された世代が再起不能世代と呼ばれる事になる。この世代は革命前のリベラルな教育を受けていて常に当局からマークされていた事もあり、政府は同胞とは思えぬ非情な作戦に彼らの多くを投入した。そしてこの戦争は8年にもわたった上に毒ガスなどの化学兵器も使用された。両国の損害は100万人程度と推定されている。戦場から戻った彼らの多くは心身に深くダメージを受けたものも少なくなかったが、戦争で消耗したイランでの社会保障は薄かった。こうして戦争で傷を負った当時の若者は今でも障害者として働くことも出来ず、福祉からも取り残された状態で再帰不能世代と呼ばれるようになるのだった。

 はたして日本の場合はどうだろう。今や新聞にも「団塊ジュニアを見送れば日本は再生不能」と言う記事が載るほどになったものの、論調の多くは彼らを憂いていると言うよりは、日本の(正確に言えば社会保障の財源の)事を心配しているようにしか見えない。
 恐らくこうして彼らは見捨てられ、日本でも「再起不能世代」と呼ばれる日が来るのだろう。

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