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August 13, 2010

小さな自由への憧れ

 完全なフリーランスになって一年が過ぎた。それまではフリーと言っても実質どこかのゲーム開発プロジェクトに頭から加わっていて、請求書は切っていたものの後は殆ど社員同様の勤務形態だったのである。
 ところで完全に独立して一番意外だったのは思ったよりも自由な時間が取れないことだろう。どうやらこれは業務形態に関わらずフリーランス共通らしく、Twitterのタイムラインを見ても漫画家の方は一日中マンガを書いているし、ライターの方はいつも原稿の〆切に追われている。今NHKでやっている「ゲゲゲの女房」の中では村井茂演じる水木しげるはほとんど一日中マンガを書いているが、まさにこれが実体なのだ。
 実は私も昔持っていたフリーランスの生活のイメージと言うのはかなり脚色されたものだった。昼過ぎに起きてきて都心の事務所からそのまま広告代理店のプロデューサーと流行りのカフェなどでランチを食べながら打ち合わせをして、作業はアシスタントを何人も従えて夕方から翌日の明け方にも及ぶ反面、完成した暁には巨額(?)の印税が手に入り、リフレッシュと称して南の島のバカンスを悠々楽しんだり、視察という名目で海外に繰り出したり、資料代と言う名目で山のような本やDVDやゲームなどを買い込んでもおとがめ無い生活というものである。
 だがそこまで極端でないもののせめて好きな時間に寝起きして、時には平日でも出かける事も難しいとは思わなかった。ゲームやパチンコなどの映像制作の仕事は守秘義務の関係で職場に拘束されざる得ないし、それ以外の映像制作の大半は〆切がタイトでそもそも出かける暇すらない。結局は仕事の切れ目を見計らってささやかな自由を楽しむのである。
 実は今でも違う業種の中にはこうした自由があるのではないかと思っている自分がいる。だがいろんな仕事の実体を知れば知るほどそれが遠い夢だと実感するのだ。それでもあきらめきれず、もしかしたら日本の労働条件が過酷なだけで海外にはあるのかも知れないと今でも思っている。

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