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September 17, 2010

自動化される戦争

 最近、仕事が忙しいのとtwitterにすっかりはまってBlogの更新が滞っている。
とりあえず生存報告を兼ねて小ネタなど。


 今月の日経サイエンスでロボット兵器の小特集記事が載っていた。軍事雑誌と違うので主に現状分析や背景などが中心で、兵器の解説はあまりないが興味深い分析があった。それは今の戦争は米軍を中心に遠隔化・無人化などに加え自動化がますます進んでいるが、それは兵器がますます高速化し人間の反射神経が追いつかなくなっている為でもあるという。つまりステルス化などで発見が難しくなり、しかも兵器自体のスピードも弾やミサイルのスピードも速くなっているので、戦闘が始まってわずか数秒足らずで決着が付いてしまうようになりつつあり、それに対抗するためにコンピューターが人間に替わって攻撃するようになっているというのである。
 確かに近代兵器の大半は敵の発見から照準まで自動的に行い、人間がやるのは引き金を引くだけになりつつある。記事によると突然の攻撃に対する反撃などはもはや引き金さえ人間が引く必要は無いという。確かに突然ミサイルが飛んできたときに人間が判断する時間はないに等しい。こうしたときにコンピューターが人間に替わって自動的にミサイルを迎撃する事が必要とされているのだろう。
 将来、レーザー兵器などが実用化されれば判断する時間はさらに短くなってくる。また今の無人戦闘機のように何百kmも離れた場所から兵器をコントロールするようになれば、どうしてもタイムラグは避けられない。
 将来は地球との交信に何時間もかかる惑星探査機のように、各種兵器にも高度なAIが搭載され人間に替わって判断までするようになるのだろう。
 しかしどんなに完璧を期してもプログラムで想定していない事態はいつか必ず発生する。その時に兵器の進歩で戦闘がわずか数秒で決するようになっていれば人間のフォローは間に合わず、被害は瞬く間に広がってしまうだろう。
 分野は違うが似たような事態は既に経済分野で起きている。シティバンクのトレーダーが「ミリオン」(100万)単位で注文を出そうとした際、誤って「ビリオン」(10億)と打ち込んだ事が原因(ただしまだ未確定)でNYダウ平均株価が一時1000ドル近く下落した事件があったが、これは自動売買システムがこの価格変動に対応して大量の売り注文を出したことが背景にあるという。
 経済分野では被害はまだ金銭的な範囲でとどまるが、軍事分野で同じ事が起これば被害は直接人命に関わることになる。果たしてその時が来るのだろうか。

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