ロゴデザインの話
大学の専攻は建築・インテリアだったくせにグラフィックデザインにはずっと興味があった。その中でもタイポグラフィやロゴデザインは特に魅力的だった。前にも書いたが外国のポスターや当時はまだ輝いていた広告デザインが自分にとってとても魅力的で、そのせいもあるのかも知れない。
そのせいだろうか実際にデザインを仕事にするようになってずいぶん長いこと経つが、最近はロゴデザインの仕事が増えている。とはいえどんな仕事もそうだがやってみると思った以上に苦労も多い。予算や権利などでフォントが自由に使えない。手間がかかる割にギャラが安いことが多い。そして依頼仕事だから当然の話ではあるが、最初からきっちり枠組みが決まっている事である。特にその業種・業界特有の暗黙のルールや傾向の様なものがあり、何故か同じような傾向になっているのでその中でデザインすることになるのからだ。
とはいえそれは大変なことであるが、逆に考えてみると面白い。昔、ポカリスエットのデザインで青を使った所、これまでそれがタブーになっていたと言うのはまだ食べ物に青いものが合いそうもないと言う事から判らないでもないが、たまにどうしてこうなったという変な縛りがあったりするのだ。自分がその中でデザインするのは大変だが、その外からこれらの由来を調べたら案外面白いことが見つかるのではないかと思っている。
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