外国語を勉強するもう一つの理由
これまでも外国語を勉強する理由は何度か書いた。だが一つだけ書き忘れていた事がある。それは自分にとって外国語のレイアウトがとてもかっこよく見えたからだ。ずいぶん中二病的と言うかミーハーは同期だが、結構こうした感覚を持つ人は多いに違いない。でなければ外国人相手でも無いのに商品名やロゴを英語で組んだりしないだろう。銀座や青山を歩くと街の看板やサインの大半がアルファベットで書かれているのを見てもそう思うのだ。
振り返ると自分にとってのこうした感覚の原点は、ハリウッドの映画や綺麗なグラフィックの洋書もさることながら、美大時代に知った戦時中のプロパガンダ雑誌「FRONT」や「 СССР НА СТРОЙКЕ(ソ連邦建設)」が大きい。自分のロシア趣味もこれらを通じて知ったエル・リシツキーやアレクサンドル・ロトチェンコのロシア構成主義のポスターが引き金だった。そう、とにかくこうした雑誌のタイポグラフィーは圧倒的にかっこよかったのだ。
そんな訳でいまでも複数の外国語で併記されているレイアウトなどを見ると妙にどきどきしてしまうのだ。自分でもそうしたレイアウトをしたいと言う思いは、twitterで日露併記のtweetをする動機にもなっている。
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