神田の馬食ろうで飲み食いする
神田は駅前に居酒屋が並ぶ絶好の飲兵衛スポットだが、土日が休みのお店が多い事もあってこれまでなかなか行けなかった。だがたまたま土曜日が空いたこともあり、とうとうこの禁断の絶好地の開拓に踏み切ることにしたのである(大げさ)。
いざ行くとなると余りに選択肢が多くて逆に迷ってしまうのだが、今回行ったのは馬肉専門の居酒屋「馬食ろう」である。ここはメニューの大半の料理が全て馬肉関連というお店だが、意外にもそれほど馬肉を意識しない。と言うのも馬肉のあらゆる部位を使い様々な料理を出していることもあって、馬肉料理と言うよりはメニューの豊富な肉料理店と言う感じなのだ。とはいえもちろん馬刺しは素晴らしい美味しさだし、普通はなかなか見かけない首の脂身を使った「こうね」や極上霜降りを使った大とろ刺しなどもそろっている。しかも専門店だけあって独自の仕入れルートでもあるのだろう、通常馬肉というとやはりある程度のくせがあるものだが、ここの馬肉は実に鮮度が良く全くそんなものは感じない。それに関わらず馬肉独自の旨味はしっかりあるのだから素晴らしいのだ。
そしてもう一つの特色は馬肉を使った様々なメニューのレパートリーだろう。ゆっけ・ホルモン焼き・ウインナー・つくねなど実に沢山のメニューがそろっている。しかもどれもさっぱりしていながらたっぷりの旨味にあふれているのだ。これらを食べてると他の肉にありがちな油にやられたり、食べ疲れすることもなく、なるほど馬肉がヘルシーだと言われるのが実感できる。
そして最後の特色はここの素晴らしいお酒のレパートリーだ。日本酒は種類は少ないものの厳選された品揃えで「国龍」「田酒」「〆張り鶴」と言った他ではなかなか飲めない一品がそろっているし(しかも割安)、焼酎に関しては壁面が飾り棚になって一面に焼酎がレイアウトされているだけあって、メニューに無いものも数多くお店の人に尋ねるほどになっている。
これだけ美味くしかもお酒も美味しいのですっかり調子に乗って飲み食いしてしまった。だが驚くことはまだあった。会計を終えると飲み食いしすぎて覚悟していたにも関わらず、普通の居酒屋で飲み食いした程度で収まってしまったのだ。ここはいつも混雑しててなかなか入れないときも多いと聞くが、なるほどこれならそれも納得である。
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