不合理なファッションの話
最近、自転車に乗るようになってからカジュアルな格好をする事が増えたのだが、冬に羽織る服が無い事もあり、ネットオークションでBarbourのBedaleジャケットを買ってしまった。
以前も書いたように自分はちょうどファッションに興味を持ち始めた頃に雑誌「MEN'S CLUB」の影響を受けて(歳がばれるな)こうした伝統的なイギリスやアメリカのブランドに弱いのだ。
それにしてもこのBarbourのジャケットは100年の歴史を誇る伝統的製法と言えば聞こえがいいものの、その素材のオイルドコットンは綿にオイルを含ませて防水性を持たすと言う代物だけあって、今では大分良くなったもののオイルは臭うは洗濯は出来ないは大変な代物なのだ。それでもこれは一部には結構人気のブランドでググると結構ヒットする。それにしてもファッションと言うのは不合理だ。例えば昔レインコートに使われていたゴム引きと言う素材は天然ゴムを2枚の布地で挟んだもので、完全防水は良いものの空気も全く通さないので直ぐに蒸れるし、洗濯も出来ないという代物だったのだが、何と今でも本家イギリスのMackintoshでは作り続けられていて、しかも結構高額にも関わらず今でも結構人気があると言う。他にもアロハでよく使われるレーヨンと言う素材は普通に水洗いが出来ない素材なのだが、これが夏向けの服で使われているのだから恐れ入る。
とは言うもののBarbourのジャケットもレーヨンのアロハも持っている自分が言える事でもないだろう。それにしても物の価値というのは機能+イメージ(デザインやブランドでもいい)で成り立っている訳だが、ことファッションに関してはイメージの割合の方が圧倒的に大きいに違いない。
Comments
トレンチコートとかも、べつにDリングついてなくたっていいですしねえ。昔みたいに手榴弾ぶら下げる訳じゃないですから。
Posted by: Hi-Low-Mix | November 21, 2010 10:57 AM
こんにちはHi-Low-Mixさん。言われてみれば確かにそうですね。トレンチコートの宣伝文句の中に「あらゆる部分が戦場で鍛えられた合理性に満ちている」と良く書かれてますが、よく考えたらいらない(使えない)機能は多そうです。
Posted by: doku(fukuma) | November 21, 2010 11:27 PM