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February 01, 2011

茂木健一郎氏の「連帯保証人制度は世界の恥である」を見て思う事

 ネットで茂木健一郎氏による連続ツイート「連帯保証人制度は世界の恥である」が話題になっている。私も連帯保証人制度は無くすべきシステムだと思うが、こうした意見に対し必ず出てくるのが保証人を立てなければ貧乏人にものを貸す人は無くなるか、居ても(リスクを乗せて)高利貸しにならざる得ないと言うものだ。
 だが賃貸などではすでにこの制度は無くなりつつあるのが現状だ。理由は簡単で単身世帯の増加し保証人を立てられる人が減ったり、連帯保証人になる事のリスクの大変さが知れ渡り保証人のなり手が無くなってしまったからである。それに所詮はビジネスなのだから少子化によってこれからどんどん借り手が減って借りが減ってしまえば貸し手は譲歩せざる終えない。
 そんな訳で少なくとも賃貸では既に連帯保証人制度は無くなりつつあるが、それでめでたしめでたしと行かないのだ。貸し手は損をしてまで貸そうとはしないので、ここで以前も取り上げた定期借家契約が出てくるのである。定期借家契約に付いては以前取り上げたときに詳しく書いたので再び解説するつもりは無いが、簡単に言えば契約期間を過ぎたら借り手は必ず出て行かなければいけないと言うものだ。またこれに限らず新しい賃貸物件では保証人制度は無くなったものの、その代わりに貸し手のリスクを避けるためのさまざまな仕掛けが組み込まれているものが多い。とはいえ実は借り手側も保証人が立てられなければ終わりと言う訳ではなく実は保証人代行会社などさまざまな対抗処置をとろうと思えばとれたのだ。そして最近は知られるようになったが敷金など一見不合理に見える制度はいくらでも取り返す事出来るのだ。実は建築業界の人間から見ればこれまでの制度でも貸し手・借り手どちらであっても知識さえあればそれなりに色々出来るのである。どちらの立場であっても契約書の文面を互いに詰め、必要ならば法律をチェックする事で契約は有利に展開できるのだ。
 とは言えプロ同士のガチンコ勝負ならともかく、普通の人にとってはこれは結構大変だ。逆に言えば法律などの制度に詳しいか、もしくはそうした知識を提供するサービスを利用できる財力が無い限り、カモられるとも言えるからだ。今後は連帯保証人制度など一見不合理な制度は無くなっていくだろうが、だからといって貧者が救われるようにはならないだろう。結局、知識をもった生き残る。ある意味合理的なのかも知れないが、すいぶんと殺伐とした話である。

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