電力不足でいらないもの狩りが始まる
東北関東大震災による原子力発電所と火力発電所の停止による電力不足は今年一杯どころか下手をすると数年にわたって続く可能性があるらしい。
そんな訳で節電を巡ってはさまざまな綱引きが始まっている。例えば23区のうち数少ない計画停電対象にされた足立・荒川区では東電に対し「公平負担」を要請しているし、プロ野球のナイターを巡っては文部科学省などから消費電力の大きいナイターの自粛を求められたのに対し、巨人・滝鼻卓雄オーナーがおかみ(政府)が決めることじゃないと反発している。
きっとこれから何を節電対象とするかでますます押し付け合いが酷くなるに違いない。ネットではパチンコ業界がやり玉に挙がっているし、コンサートやイベントなどは自粛の動きに加え今後は節電と言う名目でも圧力が加わるに違いない。
だがこれは結局は足の引っ張り合いになりかねない。得てして人は自分の興味や関心の無いものに対しては驚くほど冷淡になれるからだ。こちらがパチンコが不要だと思うように、他人はアニメ・漫画は不要だと思っているかも知れないのだ。そうなれば今度はコミケや漫画喫茶の営業も電力の無駄だからと叩かれる事になるだろう。
こうしてこれから電力不足が叫ばれる夏に向かって、人々は互いに節電対象を巡っていらないもの狩りに明け暮れるに違いない。
Comments