フルシチョフの回想録が面白い
実家の本棚に「フルシチョフ最後の遺言」を発見した。旧ソ連でスターリン後に書記長の座についたニキータ・フルシチョフが回想録を書いていたのは有名な話だが、どうやらこの本もその日本語訳のひとつらしい。
旧ソ連や歴史好きなら必見の内容だとは聞いていたが、正直に言えば自分はそうした話を過小評価していた。所詮冷戦中に出された本だしきっとイデオロギー色が強いか、もしくは肝心な部分はたとえフルシチョフであっても秘密にして書かれてないに違いないと思っていたのだ。
しかし何気なく一読して驚いた。自分は旧ソ連でも宇宙開発に興味があるのだが、なんと冷戦後に初めて明らかにされたと思っていたセルゲイ・コロリョフの存在やニェジェーリンの大惨事についてさえ結構詳細に書かれていたからである。しかもこの本、奥付をみると昭和50年に発行されたと書かれている。
この他にも戦略ロケット軍創立秘話、当時から黄禍が懸念されていた話など、興味深いテーマが山盛りだ。まだパラパラと見ただけだがじっくり時間をかけて読んでみたいと思っている。
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