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June 26, 2011

グルメにおけるタイプ違いと偏見について

 半分付き合いで人と食事していると同じ趣味嗜好で無い分、人によってその関心とこだわり具合にはずいぶん違う事に気付かされる。もちろん最初から食に興味が無いと言う人もいるが、それよりも興味深いのは同じように食べるのが好きでも、その評価するポイントが全く違うのが面白い。
 例えば昔の仕事柄、デザイン関係の友人・知人も多いのだが、彼らの評価ポイントは得てして食事のみならず店の内装や食器などに対しても向けられる事が多いように思う。だからたとえ食事だけがどんなに美味しくても店が汚かったりしたら駄目で、あくまで外での食事は料理・店の雰囲気・サービス全てを含めたものが評価の対象となるのである。これは飲食店関係者も同じようで、たしかに彼らはこうした全てをお客さんに提供するサービスをしているのだからよくわかる。
 対して過去の学生時代の自分も含めて食いざかりの20代前後の男どもに取っては、とにかく量が多いことが大前提で、たとえどんなに美味くても量が少なければ駄目なのだ。そういえば昔働いていたゲーム会社では平均年齢が若かったこともあって、お昼に行く店は常に量が多い店だったのを思い出した。そして最も「良い店」とされたのは食い放題サービスのあるお店だったのはある意味当然だったと言えるだろう。
 これに似ているのが純粋な飲兵衛どもだ。昔、職場にいた重鎮のエライさんがこのタイプでとにかく沢山酒を用意しなくてはならなかった事を覚えている。
 そういえばいわゆるおばさん方と食事をしたこともあったが、その微妙なズレに居心地の悪さを感じたのも印象深い。太るのがいやで油物を殆どとろうとしない割にはクリームやバターたっぷりのケーキをぺろっと食べたり、高級店で食事をしたりしていても何故かコーヒーはインスタントだったりするからだ。とは言え彼女たちを責めるのは酷だろう。子供の頃に身についた味覚はなかなか変わらないと言われるが、彼女たちが小さな頃はまだコーヒーは一般的なものでは無かったのだから。

 このように同じ食事好きですら様々なタイプが存在するのだが、特に関心のない人達からはこれらの違いは分からないからややこしい。かくしてグルメはとにかく沢山食べる人とか、酒豪は酒の種類よりも量を飲むとか、ワインなどの高級銘柄を知ってるからきっと他の料理全般の造詣も深いとか、様々なステレオタイプに基づいた誤解と偏見が蔓延するのである。
 そして食べログなどの評価ポイントが微妙に当てにならないのも、これらを考えれば当然とも言えるだろう。食いざかりには量が多い店が、飲兵衛どもには酒がたくさん飲める店、そしておばさんやOL達にはデザートが何よりも不可欠でそれぞれ評価ポイントが違うのだから当然だ。これを避けるためには食べログにもAmazonのように「この店を良いと言った人は他にもこんな店を評価しています」などと言う機能でも付けて、各クラスター毎に評価結果を見られるようになるのかも知れない。

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