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October 08, 2011

仕事とスキルと求人の話

 2年ほど前の自分のBlogを読むと猛烈に仕事が無いと書いていたのに、一転して今年は人手が足りないらしい。今回の仕事も5社ぐらいからオファーが来てまさに選びたい放題の状態だった(とは言えどこも待遇は似たようなものなのであるが)。
 こうしたことも頭にあったのでもう一つの仕事であるWeb業界がどうしてこんなに過当競争で低賃金化しているのか不思議だった。新規参入者が増えていたり中国などの低賃金な国に仕事が投げられるにしても、それは程度の差こそあれどこも同じ筈だからだ。だがこの前Twetterで知った現場の話で少し判った気がする。それはこんな事情があるらしい。

Web業界の現状という講義で、せっかく華々しくフリーランスとして独立したセンセイが(仕事が減り、或いは価格破壊で旨味がなくなり)「自分が此処(職業訓練校)にいる事が現実のすべて」とか言われると、余りに夢がない。訓練校の講師陣が予想外に優秀な事が現実を物語る。
Web業界の現状講義つづき。「君らのスキルで、もし就職できたとして、貰える年収は250万。300は難しい」(泣)「紙媒体の疲弊により、怒涛のDTPデザイナーがWeb業界に流入した為ここ数年で数分の一に価格破壊が進んだ。フリーランスを目指す人は覚悟せよ」(大泣)

どうやら鍵は今後縮小が避けられないと言われる出版・印刷・広告関係からデザイナーが流入している点にあるようだ。言われてみると映像制作の仕事も似たような状況になっている。TV関係の制作・広告費が激減しつつあるので、多くのTV業界出身の人を他の比較的景気のいい業界(パチンコ・ソーシャルゲーム)で見かけるようになってきた。更に最近はゲームも昔ほど売れないのかゲーム業界出身の人も増えてきた。
 こうして考えると冒頭の何故自分の仕事の一つであるパチンコのオーサリングの人手が足りないのかが見えてくる。TVやゲームで培ったスキルは2Dの映像や2DCG分野では他のジャンルでも流用できるが、オーサリングのような特殊なスキルはその業界の中でしか習得する術が無く、それで人が足りないのだろう。以前ゲーム開発の仕事をしていて3DCGをやっていた身としては、スキル習得の大変さは(オーサリングに比べても)決して引けを取らない筈なのにどうしてこんなに過当競争なのか不思議に思っていたのだが、これで謎が溶けた気がする。
 きっとこれは他のジャンルでも当てはまるに違いない。現に過当競争で安くなったと言われるWeb業界だが、プログラムが必要で特殊なスキルが要求されるジャンルに関しては今でも一貫して人手が足りず、賃金も結構いいからだ。

 しかしパチンコオーサリングのような特殊なスキルは特殊な環境に依存する。もしそのジャンルで食えなくなっても潰しは全く効かないのだ。今後、生き残るためには今後も需要があり続け、かつ他業界から参入しようにもスキルが通用しないジャンルの仕事が出来る能力をつけていかなければならないのだろう。だが最大の問題はそれが何なのか全く予想がつかないことである。

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