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June 30, 2012

再び太陽電池の話

 実は以前買ったソーラーパネルだが、まだ構築が終わってない。単に自分が横着だというのが最大の理由だが、もうひとつの理由は待てば待つほど太陽光発電システムはコストパフォーマンスが良くなり、しかも使い勝手が良くなっていくからだ。

 ある程度太陽電池に興味がある人なら知っていると思うが、現在ソーラーパネルは中国などが非常に低価格の製品を出すようになった事もあり大幅に価格が下がっている。最高の効率を求めるパネルを別にすればソーラーパネルは他の半導体製品に比べて高度な技術が必要ない分、いかに安く大量に作れるかがポイントになっている為だ。お陰でソーラーパネルは現在、待てば待つほど安くなるというハードディスクや大型液晶TVの様な状態になっている。

 そしてもう一つの大きな変化はハイブリットカーの普及に伴い、これまで高嶺の花だった大容量リチウムイオン電池やニッケル水素電池が量産効果で価格が下がり個人でも手の届くようになって来たことである。
 実はこれまでの家庭用ソーラー発電システムでは自分の所で発電するものの、自分の所で消費するという事には結びつかなかった。それは太陽電池の特性上どうしても出力にばらつきがある上に、夜になれば全く発電できなくなってしまうからである。そのため普通は発電した電気はパワーコンディショナと言う機器を通し通常は一般電源に発電した電気を売ると言う形になっている。そうではなく一般電源とは独立して安定した状態で使うためには(注)どうしても作った電気を貯めておくバッテリーが必要になってくる。このバッテリーが実はネックで一般家庭の電気を賄うためには大きくて思いバッテリーを使うほかなく、置き場所を確保するだけでも大変なものだったのだ。

注:非常時にはこれまでの家庭用ソーラー発電システムでも発電した電気をそのまま使うことは可能であるが、あくまでその場で発電した分しか使えない。

 しかしハイブリットカーに使われているクラスのバッテリーであれば1500Wの電力を供給することが出来、湯沸かしポットや炊飯器などほとんどの家電製品を利用できる。しかもこれまでのバッテリーに比べたら大きさも小さくこれなら家に置いても問題ない。そして重要な事だがリチウムイオン電池など最新の電池は性能が高い反面デリケートでこれまで充電には専門の充電機が必要だったのが、今後生産されるバッテリーでは自動車用バッテリーと互換性があるように専用のコントローラーを内蔵したものも出始めた。これならこれまでの鉛蓄電池と同じように扱えるので家庭用ソーラー発電システムに組み込むのも簡単だし、DIY店で売られている独立型太陽光発電システムのバッテリーに置き換えるのも簡単だ。

 そんな訳であと数年も経てば今よりもはるかに安く簡単に家庭用ソーラー発電システムを構築する事が出来るのであるが、さすがにそれまで待ってるわけにもいかないので折を見て組み立てようと思っている。

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