ギューロー・ガンファンを作る
中央アジア料理にラグマンと言う麺料理がある。中国の麺料理がウイグル経由で伝わったもので、手延べ麺にトマトベースのスープをかけて食べる料理だ。これが東洋の麺料理とイタリアのスパゲッティともつかない料理なのだが話を聞くとかなり美味しいらしい。実はこれまでモンゴル料理やロシア料理など、ラグマンがメニューにある国の料理は何度か食べたことがあるのだが、縁がないのか食べる機会に恵まれなかった。
それなら自分で作るしか無いだろう。ラグマンの売りは麺を自分で作るところにあるらしいので、これまでなかなかつくろうとは思わなかったのだが、調べてみると何でもラグマンの具をご飯にかけたギューロー・ガンファンと言う料理があるらしい。それなら具だけ作ってご飯にかければ良いだけだ。そんな訳でつくってみたのが写真の一品である。本当は羊肉で作るのが一番らしいのだが、羊は手に入りにくいので次点の牛肉で作ってみる。牛肉を炒め、火が通ったら玉ねぎ、ピーマン、ニンニク。にんじん、茹でるか十二分に水に浸したひよこ豆を加え、ある程度炒めたらトマトを足してトマトベースのスープで煮込む。味付けはシンプルに塩だけだが、クミンやカルダモン、チリペッパーなどのスパイスとディル等のハーブをたっぷり使うので絶妙な味わいだ。
これをご飯にかけながら食べるとすっかりお腹いっぱいになってしまった。
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