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November 22, 2012

日本の治安悪化で最初に起こること

 日本が経済破綻したり、首都圏大地震が起きたりして治安が悪化したらどうなるだろうか?
かつて赤木智弘が書いた「『丸山真男』をひっぱたきたい」ではないが、そうなれば社会が流動化し持つ者が何かを失うことはあっても、何も持たない者はむしろ逆転のチャンスなのだと密かに期待している者も多いだろう。しかし過去の日本の歴史を見るとそう上手くは行かないようだ。
 終戦直後、文字通り日本は社会が流動化しこれまでの価値観は失われた。しかし確かに犯罪はそれなりに増えたものの大規模な騒乱は驚くほど少なく、まして反権力闘争と呼べるものはほとんど起きなかったと言ってもいい。しかも歴史資料を当たると判るのだが、その数少ない大きな騒乱の多くも、これまで抑圧され母国を別に持つ朝鮮系の人々が起こしたものが大半で、日本人が起こした事件は驚くほど少ないのだ。
 では当時の人々は秩序だって行動していたかというとそうではない。大規模な騒乱や凶悪な犯罪は少なかったものの、目に付きにくい所でははるかに多くの犯罪が行われていた。
 その中でも一番多かったのが、軍の資産の横流しである。しかもひどい場合には終戦前から軍関係者自身が行なっていたケースもあり、戦後あるべき資産の多くは蓋を開けてみるとすっかり空っぽになっていた。そのためGHQではわざわざ今の東京地検特捜部の前身である「隠匿退蔵物資事件本部」と言うう部隊を設置して回収に当たったくらいであった。そしてこうした横流しの多くは余りに多くの人間が大規模に行ったために、関係者の多くは起訴されることもなく不問にせざる負えなかった。
 そしてこうした横流しされた資産の多くは結局、軍の上層部やコネを元に流通し「持てるもの」がより多く、持たざるものにはごくわずかしか回って来なかった。

 きっと今度も仮に治安が悪化し社会秩序が崩壊しても、何も持たない者に逆転のチャンスが回る事はなく、社会の富は権力者や富を持つものに横流しされて消えて行く事になるに違いない。

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