モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記3
4日目(9/6)
午前中行ったモスクワの有名な蚤の市「ヴェルニサージュ(Партизанская)」に行って来た。残念ながら雨のせいか結構閉まってる所が多かったが、軍の放出品なども激安であるので目利きが効く人は掘り出し物も見つかるかも知れない。ここではソ連版シャトルことブランの模型も見つけたが、見るからに高そうなので見るだけに留めておいた。
街を歩いてる時に見かけたタス通信社
今回ちょっと取材も頼まれていて、ソ連風カフェを幾つか見ているのだが、その中でもロシアの口コミサイトでも人気があったクバルチーラ44と言うお店に行ってみた。
ご覧のような落ち着いた感じの店内で、料理も美味しく値段も物価が高いモスクワにしてはまずまずだった。本当に現地でも人気があるらしく、店内はカップルから小さな子ども連れまで幅広い層が入っていた。
午後は雨を押して世界遺産の一つノヴォデヴィチ女子修道院に行って来た。天気は散々だったが丁度結婚式で立ち寄って居た人達が居て、そのために聖堂の中はライトアップされてとても綺麗だった。
雨は益々酷くなってきたがまだ時間があったので昨日の雪辱戦でロシア近代美術を集めたトレチャコフ美術館の新館の方に行って来た。それにしてもよっぽど雨風でテンパっていたのだろう。美術館の中はロシアの美術館にして珍しく撮影禁止だったので写真が無いのは仕方がないとして、美術館の外装さえ写真を撮るのを忘れてしまっていた。それにしてもここは写真が無いのが惜しいくらい充実した内容だった。ロシアアバンギャルドの多くの作品もあり、その中には以前日本のワタリウム美術館で展示されていたアレクサンドル・ロトチェンコのデザインした家具一式が一部屋まるまる使って展示されていたり、ウラジーミル・タトリンの作った立体オブジェが多数展示されていた他、悲運のデザイナーのグスタフ・クルーツィスの制作したポスターの原画までも展示されていた。ポスターの原画は当時大きく写真を引き延ばす環境が無かったのか思ったよりも小さいものだった。
その他にも丁度、特集で1937年のパリ博覧会のソ連パビリオン関係の資料が展示されていて格好いい。この博覧会はソ連とナチス・ドイツがそれぞれ国の威信をかけて巨大なパビリオンとプロパガンダを展示していて実に禍々しくも格好いい展覧会だったと言う。
それにしても今回の旅行の前半はひたすら雨に祟られた。モスクワには5日いたものの、雨が振らなかったのは移動日の初日と5日目だけで、途中はどんどん雨が激しくなって、雨と言うよりも嵐に近い有り様だったのだ。高層ビルが多いせいかビル風が凄いし、歩道は排水がしっかりしてないので、ブーツとフードは必需品なのが良くわかった。
雨のモスクワ
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