モスクワ・サンクトペテルブルク旅行記8
8日目続き(9/10)
Blogでは一日一記事のペースで書こうと思ってたのだが、エルミタージュ美術館の分量があまりに多かったので8日目だけは2回に分けて書くことにする。
もらった美術館案内図を地図代わりに何とか時間内に一日かけてエルミタージュ美術館を回ることが出来た。多分見落とした部屋は無い…と思う。
それにしても評判通り凄い分量だった。これならいくらでも見て回れそうな気もするが、その前に体力や気力が持たない気がする。今回も後半は目の前に凄い絵画があるにも関わらず、だんだん感覚が麻痺してきて素通りする有り様なのだ。
美術館を出る頃にはもう閉まる間際で、警備の為の警官の人達が入り口付近に待機していた。美術館と言う場所柄と言うわけでも無いが若い女性の警官も混ざっているのが目に付いたが、元々ロシアでは軍や警察と言ったジャンルでも女性が多いので、たまたまなのかも知れない。それにしてもロシア人は美人が多いので時々警察や軍人でも驚くほど綺麗な人を見かける事がある。今回もよっぽど写真を撮ろうかと思ったが、勤務中の警官にカメラを向ける勇気は無かったので残念ながら写真は無い。
美術館を出てもサンクトペテルブルクは緯度が高いだけあってまだ十分に明るかったので、少々つかれていたもののペトロパヴロフスク要塞に行って来た。それにしても今回の旅行では相当歩いた気がする。
要塞の中央にあるペトロパヴロフスキー大聖堂。歴代のロシア皇帝が葬られている。大聖堂の尖塔の高さは約123m。中も荘厳だそうだが、ミサをやっているようだったので入るのは遠慮した。
ペテロハバロフスクの監獄博物館(正式名称不明)。どう見ても拷問博物館に見える。ちなみに看板はロシア人の知り合いの方に教えてもらったが [Влезать на Эшафот Строго Запрещено!] - 『断頭台へ乗るのは厳に禁じます』と書いてあるそうだ(笑)。
ここでは処刑人夫の格好をした人が客寄せのパフォーマンスをしてたが、丁度見に来てた女の子が写真を取ってもらってた(笑)。このカットでは判らないがちゃんと斬首用の斧を持ってポーズも付けてる。
今晩もピーチェルのソヴィエトカフェДачники. советское кафеで夕食を取る。3回目だと覚えられて、いつの間にウオッカが1/2杯サービスついて来た。
3日間通って気づいたが、このソヴィエトカフェは客層に米国人が多い。(英語で話してるのですぐ解る)。やっぱりソ連スタイルが気になるのかも。モスクワのГУМにあったスタバローヤより本格的なのでちょっと立ち寄ってみても良いかも。なお食べ物の写真が無いのは店内がとても暗く上手く映らなかった為、ここに限らずロシアの室内は日本の感覚だととても暗い所が多いのでカメラは明るいレンズのついたものが良いと思う。(さすがにストロボは大抵の場所で禁止されている)
9日目(9/11)
ひと気のないホテルだったが、今日はイギリスから来た老夫婦と朝食で一緒になる。ピーチェルだけで1週間の予定だそうで羨ましい。それにしても久し振りに英語で話すと自分の英会話能力が衰えてるのを痛感する。それにしても今日でピーチェルも最後か。
Ох Сегодня последний день в Питер.
プルコボ(1)空港にはガイドブックではタクシーが勧められていたが、現地のKayochikaさんより地下鉄モスクワスカ駅のバス停留所39番からバスが出ていると言う情報を教えて頂いたのでお昼にチェックアウトした後、いつものソヴィエトカフェДачникиで最後に昼食を取って余裕を持って駅に向かう。初めてのバスなのでちょっと心配したものの、現地に行くと同じように大きなトランクを持った人が居るのでそれにくっついてバスに乗る。これでなんと30P(約90円)、下手にタクシーを呼んだら少なくとも900Pはかかるのでえらい違いである。
充分余裕を持った筈なのにプルコヴォ空港のセキュリティチェックが凄い厳格で思わぬ時間を取って焦った。横のおっちゃんなんか、靴から何もかも引っかかって切れてるし(笑)。何処の空港も年々セキュリティが厳しくなって世知辛い。ところでモスクワやピーチェルを歩いて感じた事の一つに、セキュリティの為なのかも知れないがロシアでは人の出入り出来る所に必ず人が立ってる事だ。しかも厳つい制服率が高い気がする。
サンクトペテルブルクのプルコヴォ1空港はロシア第二の都市の空港にしては驚くほど小さく古い空港だ。シェレメチェボ空港のつもりで来たらろくな待合スペースも無く、バリアフリーなども考えられてない構造に難儀した。
待合スペースは2Fにあるが、エレベーターも無く不便。
チェックインした先にはそれなりのスペースがあるので、セキュリティで時間も食うので早めにチェックインした方が良いだろう。
この便でモスクワで成田行に乗り換える。
なおアエロフロートの乗り換え便は、前の便が遅れてもちゃんと連絡を取って次の便が待機するなどしっかりしているが、乗り換え時間は1時間ちょっとしか無い上にかなり乗り場が判りにくい(更に途中に出国検査もある)ので、初心者にはお勧めできない。幸い今回は途中で現地滞在の駐在員の方と一緒になったので事なきを得たが、一人だったら絶対に迷って時間内に乗り換えられなかったと思う。
こうして無事に日本に帰ってきた。ロシアから帰ってくると日本のエスカレーターが凄く遅く感じる。
Я вернулся из России и теперь я чувствую, что японский эскалатор едет медленно.
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