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July 10, 2015

父が亡くなった際の事務的覚書

 先々月に父が亡くなった。個人的な思いは色々あるが、ここでは多くの人に役
に立ちそうな、事務的な事について書いてみたい。

まず、以前ネットでも話題になったが、病院以外で亡くなるととても面倒だと
いうことだ。

父の場合は、在宅介護中に突然様態が急変して、病院に搬送する途中に亡くな
ったのだが、その場合は搬送前の状態が判らないので、病院では死亡診断書を
書いてくれず、自動的に警察が検死を行うケースになってしまう。

かかりつけ医がいれば死亡診断書を書いてくれるという話も聞くが、少なくと
も父の場合では駄目だった。そして、この警察の検死というのがまた面倒なの
である。

規則になっているせいだからだと思うが、それこそ家族がその日に何をしてい
たかから、預金の残高や引き落としの記録まで、口調は丁重ながら実に細かく
調べられるのである。

更に司法解剖も必要なので、そのための病院に運ぶ必要があるのだが、監察医
の数が少ない事もあって、場合によってはかなり遠くの病院まで運ばなくては
いけない。

その上に、規則上遺体は個人が勝手に動かしてはいけないので、専門の業者
(多くは葬儀屋)に依頼する必要がある。

だがそんな事を突然言われても、心当たりのある葬儀屋が直ぐに出てくる人は
そういないと思うので、多くの場合は警察や病院の紹介した葬儀屋にそのまま
葬儀まで依頼する事になり、更に遠くの病院に運ぶ場合は、加えて結構な出費
を余儀なくされるのだ。

そして、葬儀が終わっても面倒な事は残っている。まず役所などへの事務手続
きが必要なのは言うまでもないが、その中でも特に重要なのは故人の口座関係
で、銀行は口座本人の死亡が確認されるとあっという間に口座を凍結してしま
うので、凍結される前に必要なら直ぐに現金を下ろす必要がある。

ちなみに連絡しなければ大丈夫だろうと思う人もいるかもしれないが、葬儀屋
か警察から連絡が入るらしく、速やかに凍結されるので注意が必要だ。

一度凍結されると、再度そこから現金を下ろす為にはかなり面倒な事務手続き
をしなくてはならない。

そんな訳で、特に生活に必要な公共料金等のお金が、故人の口座から引き落と
されるようになっている場合には、これに続いて引き落とし先の口座変更もし
ておかないと、ある日突然、電話や電気が止まる事にもなりかねない。

次に面倒なのが、いわゆる相続関係の手続きである。自分には相続するような
ものはないと思っていても、故人名義の家や車をそのままにしておくわけには
いかないので、結局は避けては通れない。そしてこれがまた面倒なのである。

よくロールプレイングゲームにありがちな、Aというアイテムを手に入れるた
めにまずBというアイテムを手に入れて、それをCさんにあげてDというアイテ
ムに替えてもらい、それを交換してようやくAをゲットするというクエストで
はないが……

相続権がある全員の署名とハンコを集めたり、印鑑証明や戸籍抄本などの様々
な書類を集める必要があるのだが、これを関係者全員分集めるのは相当難易度
が高いといえるだろう。

幸い自分の場合は、関係者は家族だけでしかも近所に住んでいたから良いもの
の、親族が沢山いて、しかも全国各地にいて、更に揉めていたらと思うと気が
遠くなってしまう。

そんなこともあり、当初、忌引がこんなにあってもやることがないと思ってい
たが、実際のところ全然足りず、いまでも残務処理に追われている。

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