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January 29, 2016

指小型の話

 ロシア語では日本語ほど男女の言葉の違いは無いものの、動詞が主語の性の影響で変化すると言う性質のお陰で明確に話し手が男性か女性か判るようになっている。また指小形と言う愛称や小さいものを指し示す形があり、一部の語は単に小さいものを指し示すものの、例えばсобачка(子犬)などは日本語で言えばワンちゃんと言うニュアンスがあるので、日本語同様に女性が使うことが多い。
よく外国語を学習する一番良い方法は外国人の彼女を作るのが一番良いと言う話があるが、そんな訳でロシア語で異性から言葉を学ぶと主語のの格変化の違いや指小型の使い方から女ことば(or男言葉)になってしまうという罠があるのだ。
名前は出さないものの、結構有名人のロシア関係者でもこの罠に嵌っている人がたまにいるので外国語を学ぶときは注意する必要があるだろう。
実はこうした罠はロシア語に限らない。米軍基地のマッチョな米兵がガールフレンドから日本語を学んだせいで、妙にオネエ言葉の日本語を話すという話はよく聞くし、日本語ですら日ごろ使わないジャンルの言葉が彼女(彼氏)の影響で女性化・男性化していると言う事は意外に多いのである。
かく言う自分ですら、小さい子供や動物の呼称は以前付き合っていた娘の影響で「ちっこいの」「わんこ」と言う癖がついている。

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