時間がない話
歳を取ると時間が経つのが早くなるというが、最近それを実感している。兎にも角にも時間が経つのが早いのだ。昔なら一日に出来ると思っていたことが出来ないどころか日常の雑務をしているだけであっという間に一日がおわってしまう。以前の自分には想像も出来ない事だろう。
振り返ってみれば小学校の頃は1時間足らずの昼休みの間に昼食を食べるだけでなく掃除や更にはグランドに出て遊んでいたどころか、時には授業の間の5分休みでさえ外に出て遊んでいたのだから驚いてしまう。いまなら5分や10分の休憩は携帯をいじっているどころか何もしないで黄昏れているだけでおわってしまう。
そう言えば大学生の頃の通学コースでいつも見かけるお年寄りの人がいた。多分日光浴をしているのかもしれないが、何をするでもなくただ道端の日当たりの良いところに座って日がな一日ぼーっとしているのだ。当時は退屈じゃないのか、そもそも何をしているのかも分からなかったが、今になってみると当人はちょっとの間外に出てちょっとぼんやりしているだけなのに周囲の時間が凄い勢いで流れてたのかも知れない。亡くなる前の父もそんな感じで縁側でずっと日向ぼっこをしていたのを思い出す。
あと子供の頃はもちろんのこと、ある程度大きくなっても実家にいた頃は家事の多くを母親や家族がやってくれていたので気が付かないが、一人暮らしをしてみると日常を維持する些細な事が思った以上に多くの時間を吸い取っている事に気付かされる。
ただやりたいことややらなくてはいけないことは数多い。どこかで時間を捻出してこれらを片付けなくては。
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