被災地のお酒を改めて飲んでみよう
先月の11日で東日本大震災から4年が過ぎた。震災後、飲兵衛の自分が出来る事として被災地のお酒を飲む様にしていたが、あまりに美味しいお酒ばかりで気が付くと応援に関係なく東北のお酒を飲むのが習慣になっていた。
震災後は雨後の竹の子の様に食べて応援・買って応援と言うことで様々な物がクローズアップされ、それを取り上げるサイトやメディアも一杯あったが、4年が過ぎた今そのまま忘れ去られている物も少なくない。そんな訳で改めて振り返る意味も兼ねて自分が見つけた被災地の美味しいお酒を紹介したいと思う。
それにしても今回調べて分かったが、津波で壊滅した蔵は比較的再建してるのに対し原発事故で壊滅した蔵の半数近くが再建されていない事には複雑な気持ちになる。
○岩手県
・菱屋酒造店
岩手県宮古市
千両男山
甚大な被害を受け再建中。「2011年12月6日に再建の最初の米を蒸しました。2015年現在大吟醸は詰めましたので注文可能です。」
オンラインショップ
オンラインショップその2
・酔仙酒造
※本店のサイトからオンラインショッピングが可能
岩手県陸前高田市
酔仙、雪っこなど
甚大な被害を受け再建中。「多くの方々のご支援のおかげで、新工場を設立するまで復興を遂げることができました。震災前とおなじようにとはいきませんが、徐々に販売できる銘柄を増やし、新しい歩みを進めています。」
・両磐酒造
※本店のサイトからオンラインショッピングが可能
岩手県一関市
関山など
内陸部とはいえ被害を受け、商品は200本以上割れ、瓶詰め機はラインがずれ、さらには敷地内の空き瓶置き場が3メートル近く陥没した。
○宮城県
・角星
宮城県気仙沼市
金紋など
津波により港近くの店舗は全損、多くの方々のご支援のおかげで現在は製造販売を再開。
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・男山本店
※本店のサイトからオンラインショッピングが可能
宮城県気仙沼市
伏見男山
本社3階建ての建物は津波により乗り上げた船と衝突し倒壊した。材料を保管していた倉庫も流されたが酒造所の酒蔵は高い場所にあったため、津波は酒蔵の入り口から数メートルのところで止まり被災を免れた。
・新澤醸造店
1873年創業時に建造した蔵は震災で修復不可能なほど破損し、瓶貯蔵していた日本酒4万本を損失。その後、県内川崎町の廃業した蔵を買い取り2011年12月中旬より出荷。(参照)
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・大沼酒造店
宮城県柴田郡村田町
乾坤一
震災では大きな被害を受け仕込蔵、槽に大きな被害を受ける。その後「300年の歴史を自分の代で閉じるわけにはいかない」と苦難の中、蔵を立て直し現在は出荷を再開。
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・寒梅酒造
宮城県大崎市
宮寒梅
蔵が倒壊するなど甚大な被害を受けるが、ファンドを受付け急ピッチで再建工事を行い2011年12月に新しい蔵を完成させ例年より1カ月ほど遅い12月7日に仕込みを開始。翌年から新酒を出荷を再開させる。
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・佐々木酒造店
※本店のサイトから電話・FAXにて注文可能。
宮城県名取市
宝船浪の音
震災による津波で会社、蔵全体が全壊流出。奇跡的に残った震災前に搾った新酒を翌年2012年3月に復興酒として販売後、市内の内陸部に仮設店舗と工場を建設し2013年に最初の蔵出しを実現する。
○福島県
・鈴木酒造店
福島県双葉郡浪江町
磐城壽
津波で酒蔵も自宅も全て流失。また原発から7kmの警戒区域だった為、一時会津に避難。その後、2012年11月に山形県長井市で再建。
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・冨沢酒造店
※本店のサイトから注文可能ですが、ネットに不慣れなためレスポンスが遅れることがあります。
震災によりタンクが倒れ作業場の屋根が落ちる。
原発から3.6kmの警戒区域にあるため酒蔵の冷凍庫からこうじ菌と酵母を持ち出し、会津の花春酒造の醸造施設で新酒を完成させる。
・大木代吉本店
福島県西白河郡矢吹町
自然郷、こんにちは料理酒など調理酒を多く扱う
蔵は大小14棟あり、5棟が全壊しその他にも大規模半壊など大きな被害を受けた。
取り扱いオンラインショップ1
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・宮泉銘醸
福島県会津若松市
宮泉
500本もの商品が破損、土壁の崩落、貯蔵庫にいたっては“酒のプール”と化していた。また蔵から少し離れた場所にある倉庫は全壊するなど大きな被害を受けた。
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