117 posts categorized "パソコン・インターネット"

September 21, 2014

各国のネット規制の比較表を訳してみた

ロシアの新聞Коммерсантにこれからロシアで提案されているインターネット規制と既にいくつかの国で行われているネット規制の比較表が載っていたので翻訳する。
もし誤訳等あれば指摘して頂けるとありがたい。


ロシアで提案されている基準ベラルーシの基準イランの基準中国の基準
ネットワーク事業者が対象(インターネットを含む)全ての通信業者がライセンスの対象になるライセンスは全ての通信サービス事業者が対象。光ファイバーネットワーク構築にもライセンスが必要全ての通信サービス事業者はライセンスを受ける義務がある。
地区、地域、国の3段階に分け、海外への接続は全て国レベルのサーバーを通さなければならないサイトの分断対象は(他の通信サービスとは別に)インターネットレベルで行うサイトの分断対象は(他の通信サービスとは別に)インターネットレベルで行う通信サービス事業者は3段階に分かれている。(国、地域、市町村)(国レベルの段階のみ海外に接続可能)
地域・地方レベルでの外国とのネットワーク接続の禁止国際通信回線への接続はBeltelecomと国立中央国際通信センターのみ許可全ての「外部」トラフィックはイラン国営テレコミュニケーションを通して接続される外国サイトへのアクセスは国営企業によってコントロールされる
全ての地域のローカルサイトにロシアを超えて外と接続するのに必要な許可証となるトラフィックコードを義務付けるデータ通信は統一された共和国のネットワーク網経由で行われ、新しいネットワークは必ずそのネットワーク網に接続する事が義務付けられている当局による閉じた「ハラルネットワーク」を構築し、内容を完全に検閲する国家レベルのトラフィックは複数の国営通信企業(のみ)を通して海外と接続される
全てのネットワークレベルに対してフィルタリングが行われるフィルタリングはオペレーション分析センターが大統領府と情報通信省の管轄の元で行われるフィルタリングは政府機関のサイバースペース評議会によって行われる2003年に通称「金盾」と呼ばれる検閲の為のファイヤーウォールが構築されている
ロシアの境界の外側にRU. RF名義のDNSサーバーを立てるのを禁止する制限はありませんIR.ドメインの登録はイラン居住者に限定される。国外にイランのDNSサーバーを立てる事は禁止されている国内TopレベルドメインのDNSサーバーのみが中国語の漢字を使用することが出来る
国家レベルドメインのネットワーク接続コントロールセンターは連邦政府の執行機関国家レベルドメインの管理者は大統領府下のオペレーション分析センター国家レベルドメインの管理者は非営利団体国家レベルドメインの管理者は非営利団体

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July 27, 2013

ロシアのネットで起こっている事

 ロシアのネットと言うと中国顔負けの監視が行われているイメージがあるが、実は普通に見たり使ったりしている分には実は日本以上に自由な雰囲気に満ちていると言ったら驚くだろうか。恐らくこれはロシアでネットが普及したのが欧米や日本よりも遅れたせいもあって、まだ規制が始まる前の大らかな時代がまだロシアでは続いているからだと思う。かつてはアメリカでも日本でもネットの中は皆知り合いばかりで、規制も何も無く、時々とんでもないイタズラがあったり、平気でソフトや映画などが共有されていた時代があったが、まさにそんな雰囲気がまだロシアのネットには残っている。
 だが、それももう終わるのかもしれない。以前、Togetterでもまとめたようにロシアでは様々な法律でネットの規制が始まっている。その発端となった「未成年に対する同性愛の宣伝の禁止法」では、まだ公共の場での同性愛プロパガンダ禁止法と同時に、信仰を侮辱した罪に対する罰則も強化(これでも十分問題だが)にとどまったが、ついに今度「健康および発育に有害な情報から児童を保護する」と言う口実でロシア議会下院でインターネット検閲法が審議され、もしこれが可決されれば全インターネットにおいて卑猥な言葉を用いたSNS上の表現には警告が発せられ、24時間以内にページが削除されない場合は閲覧がブロックされ、ブラックリストに登録されると言う。(ソース)そして問題は政府の検閲だけにとどまらない。ロシアのネットではこれに便乗してOccupy Pedophilyaj運動という自称小児性愛者を特定・報告する自警団がSNSの偽のプロフィールでゲイなどの性的マイノリティを特定しビデオやメールなどのプロフィールを公開され自殺などに追い込まれる事態が発生しているという、しかもこの自警団子供を守ると言う名目を掲げているものの実際には普通の同性愛者をターゲットにしているのだ。

 ここまではまだ対岸の火事かも知れない。しかし日本でもネット規制の動きは着々と進んでいる。2008年6月には青少年ネット規制法が制定され、インターネット上の有害な情報から18歳未満の青少年を守ると言う口実で携帯電話にフィルタリングをつけることが義務化され、2012年11月1日には改正著作権法が施行されてそれまで罰則規定がなかった違法ダウンロードに罰則規定が追加され、今回の選挙前に自民・公明・日本維新の会が共同提出した児童ポルノ禁止法についても検閲目的では無いかと言う反対の声が上がっている。
 そして日本でも問題は政府の規制にとどまらない。ロシアのような露骨な自警団はまだ無いものの、炎上や個人情報の特定などは頻繁に起きてるし、更にはマイノリティをターゲットに成りすましによる個人情報の特定や嫌がらせ、更にはアイドルグループのイベント会場に警備員を装って侵入し、嫌がらせや盗撮などをする事態も起きているようなのだ(注)。

 ロシアで起きている事は明日の日本で起きることなのかも知れない。


注:NEWSのライブ中止で起きた混乱がネットで拡散し、その中で膨大な真偽不明の話が広まったが、その時広まった噂の中でも偽警備員の話が出て来たようだ。この件もそれに埋もれて真偽不明になってしまったが検証する術は無いのだろうか。

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February 10, 2013

遠隔操作ウイルス容疑者逮捕の件で思うこと

 今日の遠隔操作ウイルス容疑者逮捕の件で思うのは、肝心の警察検察冤罪でっち上げについてはもう話題になってない事だ。一応、調査報告書は作られたもののあれから対策が取られたという話も聞かないし、肝心の報告書自体2012年末を持って公開終了になったという。これでは今回もたとえ犯人じゃなくても警察は無理矢理自白させて犯人にしてしまいそうだ。あと最近の犯人逮捕の糸口の多くが防犯カメラと言うのも気になる。これは裏返せば一般市民の警察への協力や情報が得られてない裏返しになっているのではないか。確かに周りでも普通のおばちゃんが「もう警察はあてに出来ない」と公言してたのを耳にしたこともある。

 しかし、それ以上に気になるのは警察よりもマスコミの対応だろう。今回の遠隔操作ウイルス容疑者逮捕の件では、相変わらずマスコミが容疑者を犯人と決めつけた上に、容疑者の親族や周囲の住民に対して取材と言うなのメディアスクラムを始めてるのが気に入らない。マスコミは前回の誤認逮捕の被害者を犯人扱いした反省は無いのだろうか。(下記参照)




 ところで遠隔操作ウイルス事件で今、警察が最も恐れているのは真犯人を名乗る奴からの新しい声明だと思うが、新しい声明が出る確率は高いんじゃなだろうか。仮に容疑者が犯人だとしても安全の為にタイマー込で乗っ取った他人のPCから声明は出せるし、便乗した愉快犯が出てくる可能性もあるからだ。

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April 15, 2012

とうとう自宅のMacBookが壊れてしまった

長年使っていたMacinotshが壊れてしまった。前から充電中にLEDランプが点かないと思っていたのだが少し前からバッテリーが充電されなくなり、ついに電源まで入らなくなってしまった。
バッテリーの寿命かと思って交換すれば直ぐ直るだろうとたかをくくってたが、念の為Apple Storeに持って行ったところマザーボードが死んでる事が解り、結局交換になってしまった。
最近は家で仕事をする事はほとんど無いのでそれ程不自由ではないものの、代用機が無いのは心許ない。こんな時の為にとって置いた更に古いMac Book Proもさすがに寿命なのか、久し振りに立ち上げたら画面がすっかり色褪せてしかも液晶モニターの調子が悪い。いよいよ新しいマシンを買う時が来たのだろうか。ただ実のところ最近家ではネットに繋ぐ位しか使ってないので、わざわざ高価なマシンを買う必要性を感じない。今でさえiPadとApple Wireless Keybordでなんとかなっている状態だ。
Apple Storeで見て見ると何とMacBook Airなら10万ちょっとであるらしい。しかしこれを買ってしまうと本当にこれで完結して、家で仕事が出来なくなってしまう。
まあ、とりあえず来週直ってくるはずなので暫く次のマシンは止めておこう。

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February 25, 2012

書評:閉じこもるインターネット

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 もういろんな所で話題になっているので今更取り上げる必要は無いのかも知れないが、余りに面白くそして多くの人にも読んで欲しいのであえてここでも取り上げる。多くの人が既に書評や紹介記事を書いているようだが、自分がこの本を紹介するのに最も適切だと思うエピソードが丁度冒頭に書かれていたのでそれを一部引用したい。

グーグルの検索はだれに対しても同じ結果を返してくれると思う人が多い。(中略)2009年12月以降は違う。いま、返ってくる検索結果はあなたにぴったりだとグーグルのアルゴリズムが推測したものであり、他の人はまったく違う結果になっている可能性がある。規格品のグーグルというものはなくなったのだ。(略)
パーソナライズされたグーグルで「幹細胞」を検索した場合、幹細胞研究を支持する研究者と反対する活動家ではまったく違う結果になるかも知れない。(略)調べ物をするとき、ほとんどの人は検索エンジンを普遍だと考える。でも、そう思うのは、自分の主義主張へと少しずつ検索エンジンがすり寄っているからなのかも知れない。
本書の前半では著者が当初、インターネットによって社会全体の民主化が進み一部の人間に独占された情報はオープンになり、多くの人々が低いコストで社会に情報を発信できることで特定の利権団体の影響を受けずに政治はより市民の声が反映されたものになり、人々が互いにネットで結びつくことでより社会の協力は強まり住みやすい社会が実現出来ると言うビジョンを持っていたと語っているのも興味深い。こうした意見は今でもネットの正の面を語る声としてしばしば目にするからだ。
 だが現実にはそうはなってない。ネットでも炎上騒動や互いのセクトに別れて批判合戦をやっているのはしばしば目にするし、SNSの様なコミュニティーでは似たもの同士で固められていく。
 本書では最近のインターネットで起きている流れで特にこの「パーソナライズ」に焦点を当てて考察している。「それがいつどういった流れで起きてきたのか。それによって何が起こるのか。問題点はどんなことでどうすればそれを回避できるのか。」もちろんその答えが全て書かれている訳ではないが、こうした事に少しでも関心があれば読んでみて決して損はしない内容だと思う。

関連Link:訳者の井口耕二氏の紹介記事。より突っ込んで本の内容が紹介されている。
 

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January 23, 2012

実話と間際らしいフィクションを叩く人を見て危惧する事

 「ゲーセンで出会った不思議な子の話」と言うのが話題になっているらしい。この話自体の論争には興味がないが、これをフィクションなのに「実話」として書いていると批判している人が何人もいることについてちょっと気がかりな事がある。
 それはこうした風潮によって事実だがそれを事実として書けない出来事を伝えられなくなることだ。
分かりにくいと思うので具体的に言えば、例えば途上国の悲惨な事例(児童労働や売春など)を伝える時、内容が内容なのでもちろんありのままに書くわけにはいかない。ましてこれが国内の出来事だったりしたら正確に書けば本人も含め多くの人が傷を負う。しかし書けないと言ってそれらを伝えなければ、悲惨さも伝わらない。
 そこでいくつかの点をぼかしたり創作して書くというスタイルが取られるのだが、これまでもそれらに対して(創作した事で生じた)矛盾を指摘して「実はそんなことは無かったんだろう」と言う人が必ず出てくるのだ。指摘した人は正義漢や信ぴょう性を確認したいと言う純粋な動機なのかも知れないが、その中にはこうした悲惨な事例から目を背けたいだけの理由から指摘する者もいる。
 批判する方法は違うが、いじめや性犯罪被害者に対して被害に合うのは被害者にも落ち度があるからに違いないと言う言説もこの類だろう。

 それに対し、いや今回のケースは違うしそれは極論だろうと言うならそうかも知れない。むしろこれが杞憂ならどんなにいいことかと思っている。

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October 09, 2011

ジョブズが次世代端末を語る夢を見た

 すごい夢を見た。この前亡くなったジョブズが降臨し、ビル・ゲイツ相手にiPhone・iPad以後に何を作るべきかをプレゼンすると言うものだ。
 曰く、現在のiPhoneなどの個人用端末はこれまでの手書きのメモやスケジュール表を使った0世代、それらを電子化したParmやニュートンなどの1世代に対して第2世代と言えるものだ。
つまり個人が自分で入力した情報しか扱えない1世代までの端末に比べるとネットにアクセスすることで自分が入力した情報を超えた情報を扱うことが出来、更にAmazonやGoogleなどが搭載しつつある過去の自分の履歴をデーターベース化する機能を使うことで、自分が入れた内容を超えて、先回りしてこちらの好みを見つけたり、やった方がいい事をお勧めする所まで来ている。
 ジョブズによれば第2世代端末は更にこれに加えて、今TwitterやFaceBookなどで起きている「互いに繋がりあい助けあう」働きを自動化して入れなくてはいけないと言う。例えばこの前の震災ではこうしたSNSを使ってニュースより早く情報が広がり、ニュースでは拾えない細かい情報が届けられた他、被災地で困っている事が発信されると誰かがその解決方法を提示し、更に他の誰かがそれを実現させると言う事が起きていたのを覚えている人も多いと思う。
これを自動化するとはどういうことかと言うと、1型の端末でも出来た個人の予定や必要な物・持ってる物(膨大な本やCD)リストの作成(これなどまさにiTunesでやっている事だ)などを端末で検索してリスト化し互いにそれを端末同士で検索することで以下のような事が出来るのだ。
 例えばあなたがたまたま被災地方面に行くことが予定されていた場合、端末は自動的に交通情報を調べて今使える交通機関をピックアップし(それもTwitterでのやり取りのようにリアルタイムで今の状況を検索出来る)、更に向こうで必要とされるものがこちらの行き先から自動的にリストアップされ、更に行く前に持っていったほうがいい物が提示され、更に近所で被災地に送るなら一緒に持って行ってほしい物を持っている人がいることが表示されるのである。もちろん周りの人にもそのことは伝えられ、被災地に送りたい物リストには「近所の◯◯さんが現地に行くので持って行っていいと言っている」と言うメモが表示されるのである。
 これは被災地支援を例にしたものだが、もちろんこれはどんなジャンルでも構わない。例えば仕事ならやりたい事リストに対して「仕事としてなら手助け出来る人がいる」とメモが出るし、仕事を探している人に対しては今の求人情報よりも極め細かく「◯◯と言う事をしたいので、手伝ってくれる人を探している」情報が届けられるのだ。
 驚くべきことに夢の中のジョブズは更に先まで語っていた。第3世代端末はこれらの機能を備えつつ、それを超える視点・方法で検索し考え、互いに討議し合う事で社会全体として為すべき事や社会全体のルールの調整まですると言う。つまり上のやり取りをした上で必要があれば政府や交通機関や会社などに交渉し「いま◯◯と言う問題が起きてますが、××と言う方法をとれば解決出来ます。そのためには行政側は△△を□□にする必要があります」と提示すると言うのである。もちろん行政側もこうした細かい事は端末側が対応するので、こうしたリクエストで実現可能なものは瞬時に反映され、社会は自動的に最適化されるというのである。

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September 19, 2011

MacBook ProのHDDを交換する

 日常使っていたMacBook ProのHDD容量が足りなくなってしまい、最近はMacOS updateの度にHDDの容量が足りませんと警告が出るようになってしまった。自分は特に映像を撮りためてるわけでもないし、iPhoneにも音楽は殆ど入れてないのだが、それでもいつの間にか容量は足りなくなるらしい。
 そんな訳でちょうど最近1TBのノートブックパソコン用のHDDも出てきた事だしHDDを交換した。今回は事前に白調べをして必要なパーツを買い揃えネットでググっていたにも関わらず、結局は手こずる羽目になってしまった。
 まず必要なパーツを揃えたにも関わらず、案の定作業が始まると足りないものが発生する。今回はこちらを参考に新しく買ったハードディスクを外付けケースに入れて、これまで使っていたデーターを事前に移すやり方をとったのだが、このやり方に気づいたのが作業前日で急遽外付けUSBハードディスクケースをヨドバシに買いに走る事になってしまった。
 そして意外な盲点だったのはドライバーで、いざ分解を初めて見ると恐ろしく細かいネジにも関わらずかなりきつく締めてあって、100円ショップで買った安物ではドライバーの頭が潰れてしまって歯が立たない有様だ。それにしても全てのパーツが恐ろしく繊細な上にぴっちり隙間なく組んであるので想像以上にHDDを取り出す作業は大変だった。ネットでは意外に簡単などと書かれているが絶対普通の人には無理だと思う。
 そして無事に交換できたものの案の定ネジが2本余ってしまったのは内緒である。

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January 27, 2011

人間クラウドが悪用される日

 コンピューターのサービスにクラウドコンピューティングというのがある。ユーザーはコンピュータ処理をネットワーク経由のサービスとして利用できるというもので、パソコンではとても出来ない大規模な計算やデーターベースやネットワーク網が利用できると言うものである。これだとピンと来ないかも知れないが、Webメールやオンラインストレージ、写真、動画共有サービスなどがこれに当てはまると言えば思った以上に身近なものだと言うのが判ってもらえると思う。
 これを人間に置き換えたのが人間クラウドサービスである。もちろんこんな用語は無いのだが、既にビジネスとしては立ち上がっている。身近な判りやすい例で言えば「Yahoo! 知恵袋」などが近いかも知れない。要はネットワーク経由で不特定多数の人の知恵や力を集めて活用しようと言うものだ。そう言う意味ではWikipediaなどもこれに当てはまるのかも知れない。
 こう書くと何だかビジネスと言うよりはボランティアやユーザーコミュニティの様な感じがするかも知れないが、実はもっとビジネスに特化したものとして人件費の安い第三諸国の労働力をネットワーク経由で活用すると言うものもある。海外コールセンターなどが若干近いかも知れないし、他にもオンライン外国語講座と言うのもそれに近い。
 だがよりビジネスに近く手っ取り早くお金が稼げるとなると当然悪用されるケースも出現する。例えば最近はスパム避けに掲示板などでは機械には読み取りにくい数字を表示し、それを入力しないと書き込めないと言うものがあるが、これを第三諸国の人件費の安い国の人間に丸投げし、人力でスパムを送ると言う事が実際に行われている。また他にもネットゲームのアイテム稼ぎを人件費の安い国の人間に丸投げし、彼らが手に入れたアイテムをリアルマネーに換金すると言う事も、ネットゲームをやった事のある人なら知っているだろう。
 やっかいなのは最近、より複雑化・高度化するネットサービスを組み合わせる事でちょっと目には判らない方法で多数のマンパワーを集めて利用する事が出来るようになった事だ。
 一番卑近な例では楽天レシピのアクセス数の増やし方だろう。ここではクックパッドによく似たレシピサービスを提供しているが、クックパッドと違うのはレシピを書いても、つくれぼ(クックパッドで他の人のレシピに従って作った例を載せる事)を載せてもポイントがもらえるようになっている。そしてそのポイントは換金が可能なので、最近急速に利用者を伸ばしているのである。
 問題なのは近い将来(もしかしたら今でも)にポイント目当てに他のレシピサイトのコピペをしまくる人が出てくる可能性が極めて高い事である。なにせレシピは著作権が認められるとは言うものの、その性質上実際に認められる例はきわめて難しくコピペしたもの勝ちになりかねないからだ。そうなれば楽天はポイントを餌に他のレシピサイトの内容を収集した事になる訳だ。

 星新一のショートストーリーの中に何人もの人に断片的な依頼(○時に部屋の明かりを消してくれ等)をし、それを組み合わせる事で完全犯罪をする話があったが、案外ネットのサービスを利用する事で同じような事が出来る日が来るのかも知れない。

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September 27, 2010

思い出のものをネットで探す功罪

 ネットのおかげで子供の頃見て気になっていたものの肝心のタイトルが判らない作品や物事を探し出すことが出来るようになった。おかげで懐かしい曲や影像を再び見聞きしたり、いつか手に入れたいと思ってそのままになっていたアイテムを手に入れられるようになった。
 だが皮肉なことにそれは残酷な結果ももたらした。思い出は美化されると言われるように、当時あれ程素晴らしいと思っていた影像が思ったよりもちゃちだったり、かつて憧れていたアイドルの今の歳を取った姿や、酷いときには没落や訃報などの知りたくもない事までわかってしまうようになってしまったからだ。
 またもう一つの思いも寄らない事は当時、幼くて判らなかった作り手のメッセージに今更気付いたり、一見ハッピーエンドに見えるストーリーの裏に驚くほど悲惨なストーリーが隠されていた事に気付かされたことだ。遅れたものの作り手の隠されたメッセージはネットのおかげでようやく当時の子供達に届くようになったのだ。
 これらは良いことなのか悪いことなのか判らない。それでも気になっていた事を思い出したら、やはりググってしまうのだろう。

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