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札幌二日目は北海道開拓の村に行く。広い。
ここは明治初頭の北海道開拓の生活と産業・経済・文化の歴史を示す建造物等を移設・復元して保存するとともに、開拓当時の情景を再現展示した施設。漫画「ゴールデンカムイ」の舞台がちょうどこの時代。
北海道開拓の村の馬車鉄道。


旧開拓使札幌本庁舎

旧広瀬写真館。ライトが貧弱でフィルムの感度も低かったので撮影には自然光を用いたので、スタジオは2階にあり、北側の屋根が明り取りになっているのが面白い。


旧青山家漁家住宅。小樽沿岸を中心に鰊建網などを経営した漁家を移設したものだが、ついゴールデンカムイの辺見和雄編を思い浮かべてしまう。


北海道開拓の村に再現されてた開拓小屋。北海道に移住した開拓民が最初に建てた住居だが、よくこんな厳しい環境で暮らしたのかと驚く。


旧平造材部飯場。伐木・造材に携わった山子や集・運材作業に従事した藪出し、馬追いなどが山中で寝泊まりした小屋。


森林鉄道機関庫

明治時代の札幌農学校寄宿舎の夕食。凄く美味そう。(この後、太平洋戦争までどんどん粗食化していくのが悲しい)

札幌の北海道開拓の村の屯田兵定食
ところでこうした施設は札幌郊外とは言え、都心の感覚から見ると結構遠く、また駅からもだいぶ離れている。今回は札幌駅から直通バスを使ったが本数はあまりないので注意。逃すとかなり歩くことになる。

一緒にチケットを買うと安いので北海道博物館にも行ってみる。

エントランスホールにあるマンモス。今回は偶然無料ガイドツアーが始まる直前に入ったので便乗させてもらった。学芸員の方が解説しながら案内してくれてとても解りやすい。

そんな訳であまり写真を撮る暇は無かったのだが、その中から一部を紹介。
アイヌコーナーにあったアイヌの交易船。思ったよりも大きい。

同じく北海道博物館にあったアイヌと和人の交易内容。左の鮭の山が右の米俵1個(!)と交換されてた。右端の小さい俵は後に改悪された交易比の分。これは戦争にもなる。

再現されたチセ(アイヌの住居)内部。

その後、明治時代の復刻したビールが飲めるのに釣られてサッポロビール博物館のプレミアムツアーに参加する。(この間の移動は結構あるのだが割愛)

入ってすぐに目に入る巨大なビール醸造タンク。


中はこんな感じだが、自分を含めて最後の試飲コーナー目当ての人が多そう。


プレミアムツアー特典の復帰された明治初期のサッポロビール。(背の低いグラスの方)
当時は冷蔵技術が低かったので殺菌効果のあるホップが多めでやや苦味が強く。酵母の濾過技術は不完全だったので生酵母が残っててコク(好みによっては雑味)がある。

残念ながら復刻された明治初期のビールは通販されてないものの、会場のミュージアムショップで買うことが出来る。
(多分酵母がビール中に残っているせいで輸送中の品質管理が面倒くさい為に通販されてないのだと思う。)


夕食はサッポロビール博物館など一連の施設があるサッポロビール園の巨大なレストランでジンギスカンを食べる。この手のレストランが他にも何軒かあるお陰で、観光客でごった返していても比較的待ち時間無く入ることが出来た。
こうして長い札幌の2日目が暮れる。
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